「中期経営計画」(2022年5月9日公表)
当社は、2022年5月に新しい中期経営計画を公表しました。新計画では、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献する事業領域への挑戦を事業機会として成長戦略を策定し、ポートフォリオ戦略に基づき、成長の牽引役となる3つの事業に対して経営資源を集中的に配分、また、当社グループの重要な事業部門であるコンテナ船事業については、株主としてオーシャンネットワークエクスプレス社(OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.)の持続的な成長と発展のために支援を強化してまいります。その上で最適資本構成を目指し、バランスのとれた成長投資と株主還元を軸としたキャッシュアロケーションも進めてまいります。これらの取り組みを通じて、環境負荷を軽減し、持続可能な社会の実現に向けて、企業価値を継続的に向上させることで、全てのステークホルダーに選ばれ続ける会社を目指してまいります。
<新中期経営計画のサマリー>
- 財務体質は抜本的に改善し会社は新たなステージへ
- 海運を軸とした低炭素・脱炭素化への貢献により成長し企業価値を向上させる
- 26年度には自営事業の収益力強化が進展し経常利益1,400億円を見込む。投資規模は5年間で5,200億円
- ポートフォリオ戦略に基づき経営資源を成長を牽引する3事業に重点的に配分
- コンテナ船事業は当社グループの重要な事業部門であり、株主として関与継続
- 資本コストを意識した事業別評価、資本規律、財務規律、投資規律の徹底
- 最適資本構成を常に意識し、成長投資と株主還元を重視したキャッシュアロケーション
- 2021年度は期末配当は1株当たり600円。22年度は1株当たり300円配当+1,000億円以上の追加還元
- 26年度迄に4,000~5,000億円の還元を想定。機動的な追加配当/自己株式取得を積極的に検討
‣ CDP2016 気候変動でAリストおよび「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に選定
‣ 「“K” LINE 環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」新中間目標がSBT認証を取得
‣ 環境フラッグシップ“DRIVE GREEN HIGHWAY”の排ガス浄化システムが旗国承認を取得
‣ グループ環境マネジメントシステムの構築
‣ ステークホルダーエンゲージメント強化、コミュニティー参画推進(本船見学会、ボランティア活動実施等)
‣ サプライチェーンガイドラインの策定
‣ 働き方改革(新たな人事制度の策定および運用開始)
‣ 海事技術者の知識・技術向上、チームワーク醸成のため、KLMA等での多様な研修の展開
世界トップクラスの安全運航の維持
‣ 重大海難事故ゼロを維持
‣ 『統合船舶運航・性能管理システム“K-IMS”』開発と導入
‣ エネルギーマネージメントシステムの構築
‣ 安全設備設置指針(K-DNA)による、全運航船のハード面強化
コーポレートガバナンス強化に向けた取り組み
‣ 執行役員制度導入(2006年)
‣ 取締役任期1年制導入(2009年)
‣ 社外取締役招聘(2009年)
‣ 取締役会・経営会議・執行役員会の機能整備
‣ 指名諮問委員会/報酬諮問委員会の設置
‣ コーポレートガバナンス・コード導入に向けてコーポレートガバナンス・ガイドライン制定
‣ ユニット統括制導入
‣ 取締役会の実効性評価実施による不断の改善に向けた取り組み
‣ 独立社外取締役を2名から3名に増員
‣ 女性役員の登用
PICK UP!
次代の中核事業育成①
物流事業
ケイラインロジスティックス(株)を中心に、コンテナ船事業で培ったグローバルネットワーク基盤を引き継ぎ、NVOCC(非船舶運航事業者)としてフォワーディング事業の拡大・強化を図ります。
PICK UP!
次代の中核事業育成②
完成車物流事業
自動車船事業を中心とした顧客基盤を生かし、輸入通関及び各種部品の装着・塗装・洗車等の納車前整備(PDI)を含む完成車物流事業の拡大を推進します。
PICK UP!
次代の中核事業育成③
エネルギーバリューチェーン事業の展開
LNG船、原油タンカーなどのエネルギー資源海上輸送に加えて、ドリルシップ(海洋掘削船)事業、FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)事業など、多様なエネルギーバリューチェーン事業を展開、拡大していきます。
PICK UP!
環境に配慮した事業展開
「“K” LINE 環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」の策定
環境影響を限りなくゼロに近づけ、人々の豊かな暮らしを支える基幹産業としての責務を果たすために当社が目指すべき方向性を多角的な視点から特定した「“K” LINE 環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」を策定しました。