当社グループは、「高い技術力」「高いレベルの輸送品質」「グローバルな事業展開」「変革を支える人材と多様性」を特徴的な強みとし、高品質な物流サービスを提供することにより、さまざまな産業分野において強固な信頼関係で結ばれた顧客基盤を構築しています。

1.高い技術力

当社グループは、進取の気性と自由闊達な企業文化の下、業界の先駆者として次世代の技術を取り込み、日本初となる自動車専用船や日本籍初の液化天然ガス(LNG)運搬船の開発・運航を実現しました。2016年には船舶技術の粋を結集した次世代環境対応フラッグシップ“DRIVE GREEN HIGHWAY”を竣工し、環境保全においても世界最先端を走り続けています。

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“DRIVE GREEN HIGHWAY”は、SO_{X}スクラバーのほかにも太陽光発電パネルや排熱回収装置などによりCO_{2}排出量を25%削減、SO_{X}と同じく酸性雨の原因となるNO_{X}排出を排ガス再循環装置を搭載することで80%削減するなどの環境性能が評価され、シップ・オブ・ザ・イヤー2016を受賞しました。

 

 

2.高いレベルの輸送品質

当社グループは、法令で定められた以上の安全基準に対応し、常に「重大事故ゼロ」を維持する世界トップクラスの安全運航体制を目指しています。加えて、当社所有船すべてにおいて、インハウスの専門会社が船種別に特化した高品質の船舶管理を行っています。さらに、船長・機関長、管理会社の監督、陸上サポート要員に至るまで高度な海事技術を習得・伝承し、顧客の信頼に高いレベルで応える業務品質を確保しています。

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“K” LINEグループは、世界トップクラスの安全運航体制を目指すべく、以下のような体制を構築しています。

当社グループでは、社長を委員長とした安全運航推進委員会において、運航船の事故再発防止策や未然防止策を含め、安全に関する基本方針や諸施策についての意思決定を行っています。この体制の下、陸上からの運航支援や訪船活動を通じ、当社全運航船の安全運航管理体制を維持しています。

安全運航管理体制の組織図

 

 

 

3.グローバルな事業展開

世界有数の海運業を母体とする総合物流企業グループとして、国内外に300社を超えるグループ会社を擁しています。これらグループ会社がそれぞれ欧米・アジアをはじめとした国や地域に密着し、世界をまたいで緊密に連携する体制で、倉庫業、陸上輸送、フォワーディングなども含めたワンストップ物流サービスを実現するグローバルネットワークを構築しています。

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“K” LINEグループは世界各地にグループ会社が存在し、多くのナショナルスタッフが在籍しています。コミュニケーションをより活発にするために、英国・米国・日本の3オフィスに各地のスタッフを集めて集合研修を行うなど、グループ一丸となって、“K” LINEグループのグローバルな事業展開を支えています。

 

 

4.変革を支える人材と多様性

「お客さまを第一に考えた高いレベルの物流サービスの提供」の実現のため、その原動力となる社員の人材育成に取り組んでいます。人事ローテーションや研修制度の充実を通じプロフェッショナルとしての知見、高いモラルを備えた個人の育成に始まり多様な個々人の能力と個性を最大限に発揮できる組織風土の醸成に努めています。また働き方改革として、ライフスタイルの多様化に対応した制度や生産性を高め最大の成果を目指す業務スタイルの確立に取り組んでいます。

海事技術者に対しては、これまで時代のニーズに対応するため、当社グループ内に長年培われ蓄積してきた海技ノウハウを“K” Line Maritime Academy (KLMA)という海事技術者育成構想の基盤とし、日本、フィリピン、インド、東ヨーロッパ、中央ヨーロッパの世界5拠点にある研修施設での陸上研修、船上でのプログラムおよび海陸相互勤務を含めたキャリアパス等により、確実に次世代に継承する体制を整えています。先進技術等の新たな時代のニーズにも果敢に挑戦し、グローバルに活躍できる人材の育成に努めています。

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“K” LINEグループには、日本・フィリピン・中国・インド・ブルガリアなど、さまざまな国籍の船員が在籍しています。

その中でもフィリピン人船員は、“K” LINEグループ配乗船員の約半数を占めています。そのため、フィリピンにある「KLMA(Philippines)」は、「研修の中核」と位置付けられてきました。

そのKLMAは、船員教育のさらなる強化と充実を図るために、2018年2月に研修施設の拡張を行いました。