拡大する海運の需要

世界経済の成長に伴い、海上輸送の需要は着実に拡大しています。特に島国である日本では輸出入のほぼ100%を海上輸送が担っており、その約6割を日本商船隊が占めています。また、海外進出している日本企業の三国間輸送においても、日本商船隊の輸送割合が高まっています。

出典:日本の海運 SHIPPING NOW 2023-2024

 

 

 

世界船腹量に占める日本商船隊の割合

 

日本商船隊の船腹量は世界全体の約7%。日本は海運国として世界経済に貢献。

 

  世界船腹量(日本商船隊を含む):15億3,730万総トン

  日本商船隊:1億1,526万総トン

 

(%)

出典:日本の海運 SHIPPING NOW 2023-2024

日本の貿易量における海上輸送の割合

 

日本の輸出入のほぼ100%が海上輸送。

 

 

 

 

 

(%)

出典:日本の海運 SHIPPING NOW 2023-2024

 

 

 

“K” LINEのマーケットポジション

“K” LINEは、海上輸送ニーズに適応したさまざまなタイプの船隊を保有・運航する、世界トップクラスの海運業を母体とする総合物流企業グループです。

出典:Refinitiv

“K” LINEの海運・物流事業

“K” LINEは創業以来、世界経済の発展に沿ってお客様の需要に応じた輸送サービスを提案し、さまざまな船舶を運航してきました。2022年度末(2023年3月末)現在、約434隻が世界の海を航行しています。

 

 

 

 

セグメント別売上高構成比

(%)

2022年度 連結売上高 9,426億円

グループ運航船舶隻数

(隻)

2022年度末 合計434隻

 

 

 

ドライバルク船

鉄鉱石や石炭、製紙原料となるチップやパルプ、大豆や小麦といった穀物など、梱包しない乾貨物を、船倉に入れてばら積み輸送しています。また、近年注目されているバイオマス燃料輸送についても積極的に対応しています。

油槽船

原油、石油製品やLPG(液化石油ガス)などを、原油タンカーやLPG船で生産地域から精製・製造・貯蔵地域へ輸送しています。危険物である原油や石油製品の輸送には、船の管理体制や乗務員のスキルなどに厳格な基準が世界的に要求されています。“K” LINEではさまざまな研修や油濁事故演習を通じ、「事故をおこさない」「被害を最小限に抑える」ためのスキル向上に取り組んでいます。

LNG船

クリーンエネルギーといわれる天然ガスをマイナス162度で液化し、600分の1に圧縮されたガスを特殊な材質のタンクで輸送しています。“K” LINEはLNG輸送船を保有・管理し、海上輸送の分野から、ガス田から最終消費者に届くまでのプロセスを支えています。

エネルギー資源開発

“K” LINEグループでは海上油田・ガス田の生産掘削設備への物資輸送や、同設備移動に従事するオフショア支援船事業や油田・天然ガス田の採掘調査を行うドリルシップ(海洋掘削船)事業を展開するほか、洋上で原油・ガスを生産した原油をタンクに貯蔵し、直接タンカーへの積み出しを行い、また陸上パイプ輸送に出荷する設備の浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)事業にも参画しています。

液化ガス新事業

LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)など液化ガス輸送事業で、長年にわたり蓄積したハンドリングの知見を活かし、お客様ニーズに対応した新規事業の開拓・推進を行っています。

 

 

自動車船

船倉は立体駐車場のような構造で、専門のドライバーが船内に効率よく車を積込み、完成車を傷つけることなく輸送しています。また、建設機械や鉄道車両など大型貨物の輸送も行ないます。“K” LINEは自動車輸送のパイオニアとして安全輸送と環境への配慮に努め、多様化する顧客ニーズに対応すべく高品質なサービスを提供しています。

物流事業

“K” LINEはグループ各社のノウハウやサービスネットワークを組み合わせ、航空・海上貨物フォワーディング、陸上輸送、倉庫事業や貨物混載事業等の総合物流事業を展開し、グループ全体で総合力をいたした高品質な物流ソリューションを提供しています。

国内ターミナル事業

海陸の接点となるコンテナターミナルにおいて、情報システムを駆使し、効率的なオペレーションを行っています。ターミナルオペレーションは世界中を駆け巡る膨大な数のコンテナをスムーズでより効果的に荷役・保管する重要な役割を担っています。

コンテナ船

一般消費財から部品、衣類や電気製品などの生活雑貨から冷凍・冷蔵食品まで多種多様な貨物を、国際規格のコンテナに収納して輸送しています。コンテナ船事業はオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)を通じ、安定して高品質かつ競争力のあるサービスを提供しています。

 

詳細はOcean Network Expressのホームページをご覧ください