当社グループは、2021年5月に経営計画を公表しました。経営計画の概略は以下の通りです。
<2021年度経営計画テーマ>
海と技術で世界をつなぐ
~海運のプロフェッショナルとして、時代が求める使命を技術で支え一歩先の未来を創っていく~
・海運業の社会的使命を果たす
・持続可能な社会の実現
・全てのステークホルダーに選ばれ続ける会社
・海運業のプロとして技術を磨く
<2021年度経営方針>
継続的企業価値向上へ向けて~持続可能な社会との両立のために~
◆ 自営事業4本柱の磨き上げ - ドライバルク、エネルギー資源、自動車船、物流・近海内航
• 顧客への提案力強化
• 成長市場における拠点強化
• 船隊規模適正化の継続推進
• 安定収益を重視して投資を厳選する一方で一定のリスクを取り成長領域の取り込みも並行して検討
• データ活用による安全・安心な高品質サービスの一層の向上
• 徹底した配船効率の追求
◆ 新たな事業領域への挑戦 - 当社の知見を生かし信頼できるパートナーと共同で成長分野に注力
• 再生可能エネルギー分野(洋上風力支援船等)
• 国内洋上風力発電事業に関する事業JVの設立
• 新エネルギー輸送需要(アンモニア、水素、CO2等)
• 小型LNG船輸送
• LNG燃料供給船等周辺事業
• 脱炭素・低炭素関連技術の活用
• DXを活用した新たな価値の提供
◆ アジアを中心にグローバル展開を加速
• 成長市場のアジアを中心としたグローバルな事業展開の進展
• 当社グループのネットワーク活用、グローバルなパートナーとの協業
◆ コンテナ船事業の競争力向上
• 主要事業部門として株主の立場からONE社へのサポートを継続
◆ 継続的な財務基盤の拡充
<中長期的な経営目標>
~2020年代半ば |
~2030年 |
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経常利益 |
300億円 | 500億円 |
自己資本 | 3,000億円以上 | 4,000億円以上 |
自己資本比率 | 30%以上 | 40%以上 |
ROE (自己資本当期純利益率) |
10%以上 |
<財務基盤の安定化>
◆ 2021年度見込み
・2021年度は経常利益として自営事業120億円を見込み、コンテナ船事業にて約330億円レベルを見込む
◆ 中長期目標
・中長期目標としては、2020年代半ばに向けて経常利益300億円を超えるレベルを安定的に稼ぎ出すことを目指す
◆ 財務基盤安定
・当面は自己資本の積上げと財務基盤の更なる安定化を重点課題と位置づけるとともに、早期復配及び安定的な配当を目指す
◆ 戦略投資
・財務体質の改善に応じて戦略的成長分野への投資加速、事業入替え等のポートフォリオ見直しにも着手
<投資計画>
◆ 足元投資は厳選
• 2021年度から5年間の総投資額を営業CFの範囲内に抑制し、2,500億円規模とする
• 財務体質改善後を見据え、新規成長分野への投資を検討
◆ 投資方針
投資 ポート フォリオ |
既存 事業 |
代替投資 | 安定収益事業を中心とした代替投資 | 55% | • 長期安定契約に基づいた投資 • 安定収益事業の維持・拡大 • 稼ぐ力強化 |
戦略的 成長分野 |
成長分野 環境対応 |
エネルギー資源等環境分野 成長市場を見据えた分野への重点的な投資 |
30% | • 代替燃料焚き船舶 • 環境対応付加物 • 低炭素に資する事業 |
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戦略投資枠 ・研究開発 ・DX |
新たな環境技術に関する研究開発 DX推進のための投資 |
15% | • 環境技術開発への投資 • 脱炭素に向けた研究開発 • AI・デジタル分野強化 |