“K” LINEは自動車専用船による自動車輸送のパイオニアとして、完成車の安全かつ迅速な輸送サービスを提供しています。1970年に日本初の自動車専用船(PCC:Pure Car Carrier)“第十とよた丸”を完成車輸送サービスに投入しました。その後も積極的に船隊整備を進め、さらなる輸送品質の向上に努めています。
“K” LINEは荷役中や航海中に完成車にダメージを与えることなく安全に輸送を行うためのたゆまぬ努力はもちろんのこと、特に環境に配慮した船隊整備を進めています。その一つとして、油濁防止・環境保護の観点より燃料油タンクの3重底内配置を採用し、万が一の船体損傷時の燃料油タンクの保護性能を向上させました。また電子制御エンジンを自動車船で初めて採用。 燃料噴射タイミングや排気弁の開閉タイミングをコンピュータ制御することにより、NOsub{x}排出量の削減、低負荷運転時の煤塵およびCOsub{2}排出量の削減を実現しています。さらに、セラミックフィルターによる煤塵除去装置を搭載し煤塵の飛散を防止するなど、各種先端技術を積極的に採用し、環境負荷低減に努めています。
自動車業界では伝統的な自動車生産国から新興工業国へと自動車生産地のシフトが進んでいます。それに伴い、世界の完成車輸送も多様化が進んでおり、今後もこの流れは続くものと考えられます。このようなトレンドを踏まえ、“K” LINEは種々船型を取り揃え、顧客のニーズに的確に対応するため、全世界に広がるサービスネットワークをさらに強化していきます。