世界中を駆け巡る膨大な数のコンテナをスムーズでより効率的に荷役・保管する重要な役割を担っているのがターミナルオペレーションです。ターミナルでの荷物の流れは、大きく分けて輸出と輸入の2種類に分けられます。
船で荷物を運ぶには、まずメーカーなどの荷主が船を運航する船会社へ船積み予約をします。すると、ターミナルでは空のコンテナが用意され、荷主はそれをピックアップします。工場や倉庫で荷物をコンテナに積み込むと、コンテナをターミナルに搬入します。はじめにインゲートを通り、ヤード内の指定された場所まで運びます。指定場所へ到着するとトランスファークレーンでトレーラーからコンテナを降ろし、ヤードに一時保管します。
一旦ヤードに保管された後、船が入港したときに再度トランスファークレーンやトレーラーで岸壁まで運び出し、ガントリークレーンで船へ荷役します。そのため、輸出されるコンテナはできるだけ船に近い岸壁側へ保管、逆に輸入されるコンテナはトレーラーで引き取りやすいようにゲート近くに保管されます。また、空のコンテナはその中間に保管します。
日本へ輸入されるコンテナは、輸出の場合と逆の順路で船から降ろされ、ヤードに一時保管されます。荷主がコンテナを取りに来ると、インゲートでコンテナの蔵置場所を確認して、その保管場所へ向かいます。輸出の場合と同様にトランスファークレーンでコンテナをトレーラーに積み込み、最後にアウトゲートでコンテナに破損等がないか最終確認を行えば、引き取り完了です。
“K” LINEのターミナルでは、日々このようなオペレーションを1つ1つのコンテナに対して丁寧かつ確実に行いながら、お客様の荷物を取り扱っています。
港の岸壁に設置されている本船荷役専用の大型機械で、コンテナなどの貨物の積み降ろしを行うクレーンです
コンテナヤード内での蔵置作業専用の荷役機械で、トレーラーとの貨物の受け渡しを行う際に使用する門型の自走式クレーンです。
コンテナの積み降ろしや移動する際に使用する自走式車両です。フォークリフトとは異なり、上からコンテナに爪を引っ掛けて持ち上げる仕組みになっています。