2021年1月14日
川崎汽船株式会社

 

 この度、当社と川崎重工グループにて共同開発した統合船舶運航・性能管理システム『K-IMS』(Kawasaki Integrated Maritime Solutions)は、一般財団法人日本海事協会の革新技術を対象とした新たな認証サービス「Innovation Endorsement」(注1)の製品・ソリューション向け認証で第1号の認証を取得しました。

 

 2016年にリリースした本統合システムは、これまでに自社船・傭船を含めて約140隻に搭載されており、各船から自動送信される運航データを様々なアプリケーションを通じて活用、運航状況の常時監視、性能解析・評価による燃費管理、最適運航支援による安全・経済運航の維持に役立てられています。

 

 今回、日本海事協会によってK-IMSの様々な構成や機能が詳細に検証され、同システムがデジタル技術を活用した革新的なソリューションであることが認証されました。

 

 当社は2001年の電子アブログシステム(注2)の開発・運用開始以降、多様な船舶運航データの蓄積を行っており、これらビッグデータと最新のデジタル技術を活用した機関プラント故障診断システムの開発など様々な先進的な取り組みを進めています。

 

 今後もこうした取り組みを通じて、傭船も含めた各船の安全運航、環境負荷の低減にこれまで以上に磨きをかけ、全ての運航船において輸送品質の向上に努めてまいります。

 

(注1)「Innovation Endorsement」は日本海事協会が2020年に開始した革新技術を対象とする第三者認証サービス。安全性向上・環境保全といった課題解決、持続可能な発展に向け、デジタル変革を活用した革新技術の実現可能性や価値をステークホルダーへ証明するもの。

 

(注2)「アブストラクト・ログ(abstract log)」の略称で、日本語では「航海撮要日誌」。正午の船位、航行距離、平均速力、気象・海象情報、燃料や水の消費量、航海・停泊時間等の運航データを記録したもので、船舶の運航状況を知る上で重要な記録。

 

<関連リンク>
これまでの『K-IMS』に関するニュースリリースはこちらをご参照ください。

 

2016/06/28付リリース 統合船舶運航・性能管理システム『K-IMS』共同開発の件
https://www.kline.co.jp/news/detail/1205228_1454.html

 

2017/09/26付リリース 運航管理船に「最適運航支援システム」を搭載
https://www.kline.co.jp/ja/news/other/other2-3044752688424284858.html

 

2019/12/04付リリース 統合船舶運航・性能管理システム『K-IMS』 の追加開発(Phase-2)完了について
https://www.kline.co.jp/ja/news/other/other-20191204.html

 

2021/01/05付リリース 統合船舶運航・性能管理システム『K-IMS』の搭載を傭船に拡大
https://www.kline.co.jp/ja/news/other/other-20210105.html