~2030年中期マイルストーン達成に向けて低炭素化のアクションプランを推進~

 2021年9月21日
川崎汽船株式会社
 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、2021年3月に竣工した当社初のLNG燃料自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」に続き、2023年度から2025年度までに計8隻の7,000台積みLNG燃料自動車専用船の調達を決定し、そのうち日本シップヤード株式会社、株式会社新来島どっく、招商局南京金陵船舶有限公司とそれぞれ2隻の新造船建造を合意致しました。

 

 これらのLNG燃料船は、従来の燃料である重油に比べ、温室効果ガス(GHG)である二酸化炭素(CO2)の排出を25%~30%、大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)の排出をほぼ100%、LNG燃料の使用やEGR(Exhaust Gas Recirculation)を使用することにより窒素酸化物(NOx)の排出を80%~90%、削減を見込む環境対応船です。

 

 また、当社の環境に関わる長期指針『“K”LINE 環境ビジョン2050』(注1)では、国際海事機関(IMO)が定める2030年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「同50%改善」という目標を設定し、そのアクションプランとして、自動車船においても、目標達成に向けて従来の重油燃料から環境対応に優れたLNG燃料及び次世代の新燃料に代替する計画としています。

 

 今後拡大が予想される環境対応を含めた顧客ニーズに柔軟かつ積極的に対応するとともに、 『“K”LINE 環境ビジョン2050』に基づき、事業活動を通じて環境保全を図りつつ、経済・社会の持続的な発展に貢献し、企業価値の向上に努めてまいります。

 

【当社のLNG燃料船に関する履歴】
*2021年3月 当社初のLNG燃料自動車船が竣工
 https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-20210312.html
*2021年7月 当社初のLNG燃料ケープサイズーバルカーによる輸送契約締結を発表(24年竣工予定)
 https://www.kline.co.jp/ja/news/drybulk/drybulk-20210720.html
*2021年9月 LNG燃料自動車専用船の8隻の調達を決定
 

【参考リンク】
EEDI、SOx規制、NOx規制 について
https://www.kline.co.jp/ja/csr/environment/regulation.html
 

(注1)    「”K” LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」
GHG削減のアクションプランとして、LNG燃料船の導入やLNG燃料供給の事業化を掲げています。
https://www.kline.co.jp/ja/csr/environment/management.html#002