【コンテナ船】

Q1:2017年度のコンテナ運賃の北米と欧州の前提について教えてください。

A1:北米については、第1四半期はまだ昨年度からの契約が残っており、通期前提の81より下回っておりますが、第2四半期以降は、81を上回る想定をしております。欧州についても、第1四半期は通期前提の57より下の水準を想定しており、第2四半期以降は57を超える想定をしております。

 

Q2:2017 年度の計画では、北米向け長期契約が前年対比でどれだけ上昇すると見込んでいるのかと、北米航路のエクスポージャー比率を教えて下さい。

A2:北米の運賃交渉についての具体的な上昇率については差し控えたいと思いますが、昨年の水準がかなり低かった為、それなりの値上げは取込めているとご理解下さい。長期契約は50%程を想定していますが、3月以降短期市況軟化の影響で50%を割り込むこともあるかもしれません。

 

Q3:コンテナ船の減損及び事業再編関連損失引当509億円から2017年度に203億円の改善影響が出る背景について教えてください。

A3:市況が低迷する中、来年度にコンテナ船事業の統合を控えていることから、コンテナ船事業に投入している資産及び用船契約、事業再編関連の一時的費用について、その回収可能性等を会計士と協議の上、計上しました。

 

【重量物船】

Q1:今後どのように改善されるのか、また改善の目処が立っていれば教えてください。

A1:残念ながら原油価格、資源価格が引き続き低迷しており、市況の改善には時間を要すると認識しております。今回、今後の収益に基づく投資の回収可能性を勘案して減損をしましたので、今期以降大きな損失は避けられると思いますが、事業としては抜本的な対策は必要であり、現在検討しているとご理解下さい。

 

【その他】

Q1:前回公表では350億円だった2016年度の構造改革・特別損失が849億円に増加した理由について教えて下さい。

A1:コンテナ船事業統合に関わる減損及び損失引当の約509億円と海洋資源開発および重量物船の減損部分によるものです。

 

Q2:中期経営計画でROA目標6%と掲げられていますが、仮に総資産が1兆円と考えると利益は約600億円だと思います。安定収益が300億円あるとして、その他利益はどのようなイメージか教えて下さい。

A2:中期経営計画の目標は安定収益型事業についてであり、現在該当事業資産は5,000億円、ROAは5%です。これを1%引き上げるということです。統合後のコンテナ船事業の収益については現時点で開示できる数値がないため加えておりません。