コンテナ

Q1.第2四半期の業績予想について教えて下さい。

A1.通常夏場はピークシーズンにあたり収益は改善しますが、今期については低迷した市況の本格回復には今しばらく時間がかかるとみており、第2四半期はほぼ収支均衡の経常利益4億円を予想しています。減益の主要因は、市況の低迷とドル高影響によるアジア向け復航貨物の減少による往航とのインバランス拡大と内陸からの空コンテナの回送費用の増加等によります。

Q2.運賃について、足元と第2四半期の見方について教えて下さい。

A2.第2四半期の運賃は、北米往航は第1四半期からほぼ横ばいの運賃前提を置いています。足元の短期市況は低迷しており、当社運賃指数も今は第1四半期実績97を下回っていますが、8月1日付の運賃修復によって運賃レベルは一旦リセットされる前提で第2四半期はほぼ第1四半期と同じ運賃指数を予想しています。
欧州航路においては、市況は春先から低迷しており、第1四半期実績は当初の想定より大幅に悪化しました。足元運賃指数は第1四半期実績49を若干下回っていますが、8月1日付で運賃修復が予定されており第2四半期は第1四半期より改善すると見込んでいます。一方、南北航路とアジア航路は厳しい市況が続くと思われ、欧州航路の改善を相殺する見通しです。

Q3.下期の業績予想40億円について、足下の市況を勘案すると下期は下方修正になるのでは?

A3.確かにこのまま市況が低迷するようであれば欧州航路、南北航路は下期運賃想定を見直す可能性はあります。しかしながら、上期に14000TEU大型コンテナ船が順次竣工してきており、最後の5隻目が9月に竣工し下期からは大型船効果がフルに効いてくる予定にて、為替、燃料油も今のところプラス影響していることから、期初に想定した40億円は確保したいと考えています。

Q4.14000TEUコンテナ船の大型化効果をどれ位で見ていますか?

A4.通期で100億円程度、下期半期ではその半分の50億円程度と考えています。

Q5.今後の供給、市況をどのように見ていますか?

A5.今年に入ってから大型船の新造発注が予想より多く、それらは17年18年に竣工してきます。来年の供給は多くないですが、17年以降の先の供給が多く、頭を抑えられた形となっており、市況の大きな改善はなかなか難しいとみております。

Q6.供給の削減はどの程度していますか?

A6.北米航路については荷動きも良く今のところ供給削減をする必要はありません。欧州航路は今年度は大型船の就航が多く、昨年比で10%程度スペース供給が増えており、対して荷量の伸びは5月までの累計では前年比3%程度の減ですので、需給ギャップは約13%。そのため、5~6月は運賃下落が激しく、今は各アライアンス10%程度供給を削減している状況。今後については、1つにはこの8月の運賃修復がどうなるかという点もありますが、  下期はさらなる減便も各社真剣に考えざるを得ない状況かと思います。


ドライバルク

Q.ドライバルクのスポットエクスポージャーについて教えて下さい。

A.期首の時点でケープ10%、パナマックス15%、それ以下の小船で50%位、全体平均は20%程度と申し上げましたが、第2四半期以降はケープが4%、パナマックス11%、それ以下が35%程度、全体平均は12%程度とスポットのエクスポージャーは縮小しています。


自動車船

Q.第1四半期の実績が前年同期比増収増益となった理由はありますか?

A.欧州向け以外の往航貨物の増加と配船及び運航効率改善主な理由となっています。


タンカー

Q.タンカーのスポットエクスポージャーと、その損益へのインパクトについて教えて下さい。

A.VLCCは隻数では3.5隻、下期で600日程度のスポットが有ります。同様にアフラマックスおよびプロダクトタンカーでは1400日程度スポットがあります。収支へのインパクトは、例えばVLCCでは下期が想定より10,000ドル市況が改善すれば、600万ドル収支改善する影響があります。


全体

Q1.上期、通期で売上高を下方修正している理由について教えて下さい。

A1.主にドライバルクで、運賃積契約が減少し定期貸船契約が増加した結果、運賃収入額としての売上高自体は減少することになりますが、収支尻には影響はありませんでした。

Q2.第1四半期の不定期専用船の経常利益が104億円と前年64億円より改善しているが  内訳を大まかに教えて下さい。

A2.ドライバルクが前年比悪化、それをタンカー・LNG船等の増益が上回り、合計40億の改善となりました。

Q3.第1四半期に営業外収益で発生している32億円の為替評価差益の中身を部門別に教えて下さい。

A3.コンテナ船と不定期専用船で約20億弱、オフショア支援船で10億強差益となっています。