【コンテナ船】

Q1.2015年度の主要航路別の輸送扱い量前提をどのように見ていますか?
A1.北米航路は前年比約12%増、欧州航路は前年比約3%減の積み高を想定しています。

 

Q2.2015年度の御社のスペースの予定について教えて下さい。
A2. 14,000TEUの大型船が上半期に5隻就航しますが、中小型の船隊を減らすことにより、
保有の総TEU数規模はほぼ現状維持となります。
  14,000TEUは欧州航路に配船され、現在欧州航路に配船されている8000TEU型を北米航路に
  順次シフトしますが、上の質問1にて想定の輸送量を扱う為に配船繰りにより北米航路の
  週当たりの輸送スペースを増強(前年比約16%)、一方欧州航路は前年比約5%の減少となります。

 

Q3.大型船投入により隻数が減ることで貴社のサービスクオリティーが下がることはないですか?
A3. 大型化による合理化追求の流れは全てのアライアンスに見られる傾向ですが、
CKYHEアライアンスでも全体で大型船化が進むことになります。 但し、その合理化政策推進の中で
Loop数や寄港地の見直しが行なわれますが、全体の配船頻度が極端に減ったり、
サービス品質が他アライアンスに比べて悪化するということはありません。

 

Q4. 2015年度の運賃前提を教えて下さい。
A4.2014年度通年実績より北米航路で10ポイント程度、欧州航路で5ポイント程度の市況悪化を前提としています。
  悪化前提の理由は大型新造船の就航による供給過多状態の想定によるものです。
  四半期で見ると北米航路は徐々に下がり、欧州航路は第2四半期の夏場のピークに上がり、
  下半期で下がる想定としています。

 

Q5.欧州航路の足元の運賃レベルはどれくらいですか。  また5月の運賃値上げの状況を教えて下さい。
A5.足元の欧州航路の運賃レベルは指数でいうと50台の下の方(2008年度第1四半期を100とした指数)
  まで落ちています。過去の例から見ても最も安いレベルとなっております。
5月の値上げは、当社は5月1日にTEU辺り$900程度を予定しています。
他社も大体同レベルの値上げを5月初めに予定していますが、
一部船社は、5月1日ではなく連休明け5月10日位に延ばす動きもあり
予断を許さない状況です。この水準の運賃では利益は期待できない状態です。

 

Q6.2015年度のコンテナ船業績予想の経常利益の上期(80億円)と下期(40億円) の差(40億円)は何ですか?
A6.季節要因です。コンテナ船事業は上半期が繁忙期で荷動き量が多く、下半期は
  冬場のスラックシーズンにより積高が落ち、運賃レベルも下がります。それを反映した収支前提です。

Q7.2015年度の長期契約(一年契約貨物)の比率はどれ位を予想していますか?
A7.欧州航路で20~25%、北米航路で40~45%と想定しており、
2014年度より長期契約(一年契約)の契約比率が北米航路、欧州航路ともにそれぞれ5~10%程度
  高まるだろうと予想しています。

 

【ドライバルク】

Q1.ドライバルクの期初のスポットエクスポージャーを教えて下さい。
A1. スポットエクスポージャーの比率はケープサイズ約7%、パナマックス約15%、小型船型約50%弱です。
この比率で期首予算を作成しています。

 

Q2.構造改革の予定を教えて下さい。
A2.昨年の6隻に引き続き小型船を中心に2015年度も5隻程度を返船し、
  エクスポージャーを縮小する予定です。

 

Q3.昨年度行ったドライバルク船隊の構造改革の効果を今期にどの程度織り込んでいますか?
Q3.約20億円超の改善効果を見込んでいます。

 

【全体】

Q1.決算説明資料10頁、2015年度通期業績予想の損益変動要因で見込んでいる市況変動450億円をセグメント別に教えて下さい。
A1. コンテナ船事業が約7割、ドライバルク船事業が約2割、その他が約1割を見込んでいます。

 

Q2. 決算説明資料10頁、通期業績予想のその他の減益幅が▲197億円と大きいですが、
内容を教えて下さい。
A2. 2014年度に生じた為替差益42億円、一過性のコスト減要因としてあった北米シャーシーの売却益約30億円が
2015年度にはなくなる想定。残りの125億円は幾つかの項目に大別されます。
  即ちILWU( 国際港湾倉庫労働組合)関連で、支払の期ずれ(2014年度発生)分で約20億円、
  内陸輸送コストの単価上昇(鉄道、トラック)や、また北米航路において往航貨物の扱いを増やす一方で
  復航貨物の伸びに限界が出ることから復航貨とのアンバランスが大きくなることから、復航において
  空のコンテナボックス持ち帰りコストが増加することで都合約60億円程度の収支悪化を見込んでいます。

 

Q3. 2015年度の営業CF、投資CFの見通しを教えて下さい。市況が悪化していることにより、投資計画を縮小する可能性はありますか?
A3. 営業CFが670億円、投資CFは500億円に留める方針としております。
2015年度の収支は主要セグメントの市況低迷を前提にしており、先に発表した中期経営計画の方向性に沿ったものとなっております。