【全体】

 

Q.1
今期のご予想の経常利益260億円ですが、1月末に発表された中期経営計画で出された110億円からの上方修正の内訳を、コンテナ船の上方修正で幾ら、その他で幾らと、内訳を教えて下さい。

A.1
収支改善の大きな要因は何かというところは、一言で言えばコンテナ船、
前回発表の時には2010年度は200億円の赤字だったものが今回は50億円の黒字と見込んでおります。そのようにコンテナ船で250億円改善。
それを一部打ち消すのが自動車船の採算性の悪化となります。

 

【コンテナ】

 

Q.1
5月に予定されている北米のService Contract(SC)の値上げはどれくらい織り込んでいるか。
TSA(太平洋航路安定化協定)がガイダンスで出しているところの何割というところを教えて下さい。

A.1
北米SC更改の動向ですが、4月20日頃の時点で4月末までの更改分はボリュームで言えば4割位更改しております。
それで今週ばたばたと残りが決まって来るというような状態です。
運賃レベルはTSAのガイドライン(40フィートコンテナ1本当たり 北米西岸向け 800ドル、内陸、東岸向け1,000ドル)に、ほぼ近いものが獲得できるという手ごたえはあります。

 

Q.2
欧州航路の運賃については2008年度第1四半期との比較で約97%まで、今期は回復する前提ということですが、足元の中国のスポットマーケットが急落していることで、この4-6月に予定していた運賃更改が厳しくなっているようなことはないか?

A.2
欧州航路では、3ヶ月ものの所謂短期契約の部分が約7割と多いのですが、3割の1年物の更改は3月末でほぼ終わり、1年前に決めたレベルから大きく運賃の修復がなされています。
最近のスポットが大きく下がっているということですが、確かに旧正月明けに若干下がっている傾向はあります。その後また持ち直していますので、年間を通じては、昨年比でいけばかなり高いレベルを維持できると思います。
当社の予想は、年間の季節変動も、織り込んでいます。

 

Q.3
足元の収支状況ですが、航路別に、北米・欧州、その他の航路損益だけを取り出した場合どの航路が黒字になっていて、どの航路が赤字か、内訳を教えて下さい。

A.3
欧州と南北航路が損益分岐点をやっと越えたぐらいで相当急速に収益は改善しています。
あとの航路は未だ苦しい状況が続いております。

 

Q.4
スライドの10ページにあるコンテナの収支均衡化の取り組みということで、前回の中期計画の時の増減益内訳とやや状況が異なっています。
配船合理化、コスト削減、エコ減速運航等のところで、若干上下しているようですが、どのように見ていらっしゃるのか。
スロースティーミングの効果が少し薄れているというのは、また早めに走るようにしたのか、その辺りをご解説下さい。

A.4
収支均衡化への取り組みという10ページのこの表は、基本的にこの前と大きくは変わっていないと思いますが、最新の状況を入れています。
エコスピードのところは、約50億強位は入っています。2009年度、特に冬場につきましては需要にあわせて配船合理化をして間引き等を沢山しましたので、その分燃料消費量は減少しています。
エコスピードも、年間の比較で行けば、大きくは出ておりませんが、十分効果がありますので、環境の流れを世界的に、また業界的に見ても、なかなか元に戻ることは無いのではないかと考えています。
配船合理化のところは、北米航路での他邦船社との協調の合理化効果はあまり織り込んでいなかった為、それを具体的な数字で入れ替えたところが数字的には一番大きいとご理解いただければ良いと思います。

 

【ドライバルク】

 

Q.1
説明資料11ページの市況前提の表の下に、2009年度まで太平洋ラウンド、2010年度から4航路平均とあり、基準が変わっています。
こちらについてご解説いただければと思います。

A.1
従来は太平洋ラウンドを基準にしていましたが、近年中国向けにあらゆるバルカーが揚げ荷でやってくるので、どうしても太平洋に船が余るという格好になる為、太平洋ラウンドのマーケットレートが相対的に低いという状況が続きました。
そのため2010年度から、4航路平均を使うように致しました。

 

Q.2
パナマックス型はフリー船比率が何%位あるのか教えて下さい。

A.2
パナマックス型のマーケットに影響される比率について、現状私どもの動かしているパナマックスが、約30隻強ですが、今現在マーケットに晒している比率は17%程度です。
すでに4月も下旬なので第1四半期については殆ど足元のもので決まっています。
残り270日間の比率を計算するとそういうことになります。
ケープは10%以下です。船型が小さくなるに連れてマーケット連動部分は大きくしております。
ハンディマックス・小型船はいずれも約70%をあえてマーケットに晒しています。