1990年当時、電力炭輸送の主流であった68,000重量トン型パナマックスに対して、「最も汎用性があり、効率性に富んだ電力炭専用船」というコンセプトのもと、浅い喫水でも積載能力を高め、全ての国内石炭火力発電所に入港可能な77,000重量トン型の幅広浅喫水船を採用しました。
この船は、電力炭輸送船のブランド「コロナシリーズ」の第1船である“Corona Ace”として1994年に竣工しました。
その後、電力炭輸送サービスの経済性をさらに追求し、88,000重量トン型の船を今治造船と共同開発しました。この船型は、電力炭輸送船の代表的な形となり、現在でも主力を担っています。
2027年には環境規制への取り組みとしてメタノールレディの概念設計を施した92,000重量トン型の新型コロナシリーズの竣工も控えており、当社は⽇本の社会・経済を⽀える石炭火力発電所向けの安定的な燃料調達の下⽀えとなるよう、環境性能の高い新造船整備を進めるとともに、引き続き高品質な石炭輸送サービスを提供すべく安全運航に取り組んでまいります。