2017年02月14日
川崎汽船株式会社

 

当社のCO2削減目標が「Science Based Target (SBT)」として認証
~「パリ協定」に貢献する目標として評価 ~

 

 

当社のCO2削減目標が、「パリ協定」の「2℃目標」(注1)を達成するために科学的に根拠ある水準であることが認められ、国際的イニシアチブ「Science Based Target Initiative (SBTイニシアチブ) (注2)」の認証を取得しました。



当社は2015年3月、環境保全に関わる長期指針『“K”LINE 環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~』(注3)を策定し、温暖化対策として「2050年までに運航船舶のCO2排出量を50%以上削減する」という目標を定めました(下図)。

 

この際に掲げた「2019年までにCO2排出量10%減」という中間目標は2015年度に前倒しで達成し、新たに「2030年までにCO2排出量25%減」という中間目標を定めましたが、この新目標がSBTイニシアチブにより認証されたものです。

 

「SBTイニシアチブ」は、科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標(SBT)の達成を推進するために、CDP(注4)などが共同で立ち上げたイニシアチブで、SBTの設定有無はCDPによる評価項目としても採用されています。 

 

2月13日時点で世界の大手企業211社がSBT設定を宣言しており、このうち、当社を含め35社(国内企業は3社)の温室効果ガス削減目標がSBTイニシアチブから認証を得ています。

 

輸送単位あたりのCO2(1トンの貨物を1マイル輸送する際に排出する
CO2のグラム数)を、2011年比で削減する目標を設定しています。
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輸送単位あたりのCO2(1トンの貨物を1マイル輸送する際に排出する
CO2のグラム数)を、2011年比で削減する目標を設定しています。

当社は、世界トップクラスの海運事業者として、世界中のより多くの人々が、より環境に低負荷で高効率な海運のメリットを享受できる事業の実現を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。

 

(注1)「パリ協定」の「2℃目標」
2016年11月4日に発効した気候変動対策の枠組で、地球の気温上昇を産業革命前と比べて2℃より十分に低く抑えるという「2℃目標」の達成が、国際的課題として位置づけられています。

 

(注2)SBTイニシアチブ
科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標(SBT)に関わるイニシアチブ。CDP、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)が共同で、企業の中期(5-15年)の温室効果ガス削減目標が、長期的な「2℃目標」達成に必要な脱炭素化のレベルと整合するか否か、科学的根拠に基づき算出しています。SBTイニシアチブの基準を満たした企業の目標をSBTとして承認して国際的に開示し、企業の意欲的な温室効果ガス削減目標の設定とその推進を図っています。

 

(注3)『“K”LINE 環境ビジョン2050』の詳細は、こちらのリンクを参照ください。
http://www.kline.co.jp/csr/environment/index.html

 

(注4)CDP
企業の環境保全の取り組みを調査・評価・開示する国際非営利団体(NPO)で、評価の結果は、企業価値を測る世界共通の指標として開示されています。当社は、「CDP2016気候変動」で、最高評価のAリスト企業に選出され、またそのサプライチェーン・プログラムにおいても、特に優秀な企業として「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボード」に選定されました。