2024年12月2日
川崎汽船株式会社


 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、このたびシンガポールに設立した船舶保有会社を通じて、インド国営企業にして同国最大の天然ガス供給会社GAIL (India) Limited社(以下、「GAIL」)(注1)と、新造174,000m3(メンブレン)型LNG船1隻を対象として、長期定期傭船契約を締結し(以下、「本契約」)、署名式を行いました。また、サムスン重工業(Samsung Heavy Industries Co., Ltd.)と当該新造船の造船契約を締結しました。

 

 本契約は、GAILと当社が新造船をベースに締結する初めての長期定期傭船契約となり、
当該新造船は2027年より主にGAIL社へのLNG供給輸送に従事する予定です。

 

 当社は1983年に日本籍で初めての LNG 船「尾州丸」を就航させて以来、約40年間にわたってLNG船事業のノウハウとネットワークを蓄積してきました。本契約は当社がこれまでに培ってきた豊富なLNG船建造監督経験や高いレベルの船舶管理品質、安全で最適な運航サービスなどのノウハウとネットワークが高く評価され、締結に至ったものです。


 当社は2022年5月に公表した中期経営計画(注2)でLNG 輸送船事業を成長の牽引役となる事業の1つとして位置づけました。また、本契約は中期経営計画で掲げる今後の成長市場であるアジアでの案件獲得の一環となります。長期契約による安定収益事業を強化するとともに、拡大するエネルギー需要の取り込みに向けて、変化する顧客ニーズに的確に応えた成長戦略に取り組んでまいります。

 

(注1)
GAIL (India) Limited社
https://gailonline.com/ABGailstory.html

 

(注2) 2022年5月9日公表 中期経営計画
https://www.kline.co.jp/ja/ir/management/strategy.html


〔新造船主要目〕

造船所

サムスン重工業 (Samsung Heavy Industries Co., Ltd.)

竣工時期

2027年(予定)

全長

約290m

型幅

45.8m

タンク容積

174,000m3

推進機関

2ストロークエンジン

速力

19.5ノット

 

【長期定期傭船契約 署名式の様子】

長期定期傭船契約 署名式の様子

左より、
GAIL (India) Limited    Sumit N.Jha, Chief General Manager (Marketing–Intl LNG & Shipping)
GAIL (India) Limited    Sumit Kishore, Executive Director (BD and E&P)
GAIL (India) Limited    S.Bairagi, Executive Director (Marketing–Intl LNG & Shipping)
GAIL (India) Limited    Sanjay Kumar, Director (Marketing)
GAIL (India) Limited    Rakesh Kumar Jain, Director (Finance)
川崎汽船株式会社        常務執行役員 金森 聡
GAIL (India) Limited    R.K.Singhal, Director (Business Development)
川崎汽船株式会社      LNGグループ LNG第三チーム長 福島 則行
川崎汽船株式会社      LNGグループ LNG第三チーム  芝 亮行