2026年1月30日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、このたびマレーシアのMISC Berhad社と共同で、Northern Lights JV DA(以下、「Northern Lights社」)より新造12,000m3型液化CO2輸送船1隻の定期傭船契約を受注しました。当該新造船は、当社とMISC Berhad社で共同保有し、大連船舶海洋工程有限公司(Dalian Shipbuilding Offshore Co., Ltd.)にて建造される予定です。
さらに当社は、2026年4月にMISC Berhad社と共同で、液化CO2輸送船1隻の追加受注を予定しています。
2隻の新造船は、Northern LightsプロジェクトのPhase2(注1)向けに調達され、欧州域内での国際CO2輸送に従事します。
当社は、2022年以降、Northern Lights社と7,500m3型液化CO2輸送船3隻の裸傭船契約および長期定期傭船契約(注2)を締結し、2024年から液化CO2輸送船の運航を開始するなど、欧州におけるCCSバリューチェーンの確立に貢献してきました。当社が長年培ってきた液化ガス輸送の豊富な経験に加え、Northern Lightsプロジェクトにおける安全かつ信頼性の高い運航実績が評価され、これらの船の獲得に繋がりました。
本件により、当社はNorthern LightsプロジェクトPhase1とPhase2向けに調達された8隻のうち、合計5隻の液化CO2輸送船の運航に携わることとなります。
Northern Lights JV DA Tim Heijnマネージングディレクターのコメント
「Northern Lights社の既存船隊に新たに船舶を加えることで、輸送能力を大きく拡充し、運航の最適化と柔軟性の向上を実現できることを嬉しく思います。
私たちは、これまで協働してきた川崎汽船との関係をさらに発展できること、そしてMISC Berhad社を新たなパートナーとして迎えられることを大変喜ばしく思います。ともに、世界初となる液化CO2輸送船隊の構築に挑むパイオニアとして歩んでいきます。
この取り組みの中で得られる経験は、当社にとってだけでなく、お客様、そしてCCS業界全体に、今後長きにわたって大きな価値をもたらすものと確信しています。」
MISC Berhad Zahid Osmanプレジデント&グループCEOのコメント
「MISC Berhad社は、持続可能なソリューションを推進する戦略的パートナーシップを通じて価値ある成果を創出することに尽力しています。このコミットメントに基づき、Northern Lightsプロジェクトが次のフェーズへ進むにあたり、当社は川崎汽船との長年にわたるパートナーシップをさらに強化します。
当社の海事分野における専門知識と効率的な運航体制を組み合わせることで、CCSバリューチェーンの成熟化を支える重要なインフラの開発に貢献し、持続可能なエネルギー環境の構築を推進してまいります。」
川崎汽船株式会社 五十嵐 武宣取締役代表執行役社長のコメント
「Northern Lightsプロジェクトでは、Phase1での3隻の船舶管理に続き、Phase2向けの保有・運航に携われることを光栄に思います。Phase1では運航手順を確立し、液化CO2輸送のノウハウを蓄積してきました。LNG船事業でも協業しているパートナーである MISC Berhad社と手を携え、両社の知見を結集し、安全で信頼性の高い液化CO2輸送の提供を通じて欧州での脱炭素化推進に貢献してまいります。」
当社グループは、環境に係る長期指針「“K” LINE環境ビジョン 2050」に基づき、自社の低・脱炭素化および社会の低・脱炭素化支援に向けた様々な取り組みを推進しています。当社が先進的に取り組む液化CO2輸送の案件を通じて得られる知見を、将来の事業開発に活かし、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指します。
(注1)Northern Lights社・Northern Lightsプロジェクトについて
Northern Lights社は、脱炭素化を目指す欧州の排出事業者に向けて、液化CO2の輸送・貯留サービスを提供するために、2021年3月にEquinor、Shell、TotalEnergiesの3社の共同出資により設立された合弁会社です。ノルウェー政府が主導する、産業由来の二酸化炭素(CO2)を回収・輸送・貯留する世界初の国際的なフルスケールCCSプロジェクト「Longshipプロジェクト」において、液化CO2の輸送と貯留を担う「Northern Lightsプロジェクト」の開発・運営を行っています。
同社はPhase1とPhase2の2段階に分けて開発を実施しています。Phase1では、年間150万トンのCO2を輸送・貯留するインフラを整備し、2025年8月から北海海底下2,600mの貯留層へのCO2貯留を開始しました。Phase2では、2025年3月に貯留量を年間500万トン以上に拡張する決定を行い、今般Phase2向け輸送を担う新造船を調達いたしました。
(注2)2022年12月19日付:Northern Lights社向け液化CO2船2隻の長期契約を締結
~世界初のフルスケールCCSプロジェクト~
https://www.kline.co.jp/ja/news/liquefied_gas/liquefied_gas-20221219.html
2025年1月30日付:Northern Lights社向け 3隻目の液化CO2船傭船契約を締結
https://www.kline.co.jp/ja/news/liquefied_gas/liquefied_gas-20240206.html
(関連リリース)
2025年12月18日付:Northern Lights社と川崎汽船の共同主催 液化CO2船“NORTHERN PHOENIX”お披露目見学会を開催
https://www.kline.co.jp/ja/news/liquefied_gas/liquefied_gas-20251218.html