2024年3月29日
川崎汽船株式会社
 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、本年3月28日に自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:以下、TNFD)が2023年9月に公表した開示提言を早期採用する「TNFD Early Adopter」(注1)に登録しました。


 
 TNFDは、自然資本や生物多様性にかかるリスクや機会の適切な評価および開示の枠組を構築することを目指す国際イニシアティブです。当社は「TNFD Early Adopter」に登録することで、TNFD提言に沿った2024年度もしくは2025年度の情報開示を目指します。

 

 当社グループの事業は、海洋を主とした自然資本に依存する事業であり、気候変動問題のみならず、海洋を中心とした生物多様性保全への取り組みは、当社の事業活動において重要なテーマの一つと捉えています。昨年、当社はTNFDフォーラム(注2)への参画と合わせ、TNFDフレームワークに基づく情報開示(注3)の一環として、当社事業における環境リスクや自然関連の影響を評価、適切な対応の検討を目的としてTNFDが提唱するLEAPアプローチを導入してリスクおよび機会の総合評価を実施しています。(注4)

 

 今後とも、当社グループは気候変動と自然資本の包括的な理解のもと情報開示を充実させ、全てのステークホルダーから信頼されるパートナーとして、持続的成長と企業価値向上を目指します。


(注1)「TNFD Early Adopter」は、TNFD提言に沿った情報開示を行う意思をTNFDウェブサイト上で登録した企業・組織を指し、2024年度分または2025年度分のいずれかにおいて、TNFD提言に準拠した開示が求められるもの。

https://tnfd.global/engage/tnfd-adopters/

 

(注2)TNFDフォーラムは、TNFDでの議論をサポートし、枠組み構築の支援を行うために参画した企業、金融機関、研究機関などから構成されています。
2023年11月13日付:自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラムへ参画
https://www.kline.co.jp/ja/news/csr/csr-20231113.html

 

(注3) 2023年10月17日付:「TNFDフレームワークに基づく情報開示」の件
https://www.kline.co.jp/ja/news/csr/csr-20231017-2.html

 

(注4) LEAPアプローチは、Locate(自然との接点を発見)Evaluate (自然への依存や影響を評価)Assess(重要なリスクと機会を評価)Prepare (対応・報告の準備)の4つのフェーズで構成される、TNFDが情報開示に向けて提唱した自然関連リスクと機会の管理のための統合的な評価プロセス。
LEAPアプローチに基づく当社の分析結果について:
https://www.kline.co.jp/ja/sustainability/environment/impact_mitigation/main/0119/teaserItems1/04/linkList/0/link/20231011TNFD%20report5%20jp.pdf