2020年8月19日
川崎汽船株式会社
Airseas SAS
川崎汽船株式会社(社長:明珍幸一、本社:東京都千代田区、以下「川崎汽船」)、およびAirseas SAS*1(社長:Vincent BERNATETS、本社:フランス・トゥールーズ、以下「Airseas社」)は、一般財団法人日本海事協会(会長:坂下広朗、本部:東京都千代田区、以下「ClassNK」)より、自動カイトシステム”Seawing” *2の設計に関する基本承認(AIP;Approval in Principle)を取得しました。
“Seawing”とは、風力により船舶の推進を補助する自動カイトシステムのことで、簡単なスイッチ操作のみで自動的にカイトの展開や格納が可能となります。このシステムは、性能の最適化と最大の安全性を確保するために本船運航状態を含めた海象・気象データをリアルタイムで収集して分析の上活用します。
今回のAIP取得により、構造およびその制御に関する基本設計が終了したこととなり、実際の船舶への搭載およびその安全な運用に向け、現時点において大きな懸念が無いことが第三者機関にて確認されました。本プロジェクトでは、引き続き詳細設計を進め、川崎汽船運航船での自動カイトの運用を目指します。
このプロジェクトを通じ、川崎汽船は風力を利用した環境負荷低減と経済性向上の両立を推進するとともに、将来的なゼロエミッション船を見据えた風力利用の検討・導入を積極的に進めるものです。川崎汽船とAirseas社は相互信頼に基づいた協調を通じて、パイオニア精神を発揮し、社会貢献を進めてまいります。
(*1) Airseas SAS: AIRBUS 社から分社した会社で、革新的なエネルギー効率ソリューションを海運にもたらす飛行制御技術、モデリング技術における航空技術ノウハウと海事テクノロジーを持つ。
(*2) 自動カイトシステム: 2019年6月7日付リリース「自然エネルギー利用の自動カイトシステム“Seawing”を搭載」
https://www.kline.co.jp/ja/news/csr/csr-20190607.html