2024年2月6日
川崎汽船株式会社
Northern Lights JV DA
川崎汽船株式会社（以下、「当社」）とNorthern Lights JV DA（以下、「Northern Lights社」注1）はNorthern Lights社の発注した4隻の船隊のうち、3隻目の液化CO2船の裸傭船契約および定期傭船契約を2024年2月2日に締結しました。今回の契約で、当社管理船は2024年に引き渡しが予定されている2隻に引き続き、合計3隻となります（注2）。
ロンドンを拠点とする当社子会社“K” LINE LNG Shipping (UK) Ltd. は3隻の船舶管理を引き受け、ノルウェー、デンマーク、オランダを拠点とする顧客から回収したCO2をノルウェーØygardenにあるNorthern Lights社の受け入れ基地まで輸送します。
Northern Lights JV DA Børre Jacobsen マネージングディレクターのコメント
「液化ガス輸送に関わる豊富な経験と安全性と環境に優れた実績を持つ川崎汽船とのパートナーシップを深められることを嬉しく思います。これらの船は欧州域内の顧客とNorthern Lights社の陸上設備との間を往復し、それぞれ年間40万トン以上を輸送する計画です。
2022年12月に初めて受注した2隻は、現在約75%が完成し、2024年の後半に引き渡しを見込んでおり、現在、港湾関係者等と協力しながら運航マニュアルの作成や船陸整合の確認を進めると同時に、安全で信頼性の高い輸送を実現するため船員のトレーニングプログラムに取り組んでいます。
川崎汽船株式会社 明珍 幸一代表取締役社長のコメント
「1-2隻目に引き続きNorthern Lightsプロジェクトの3隻目の船舶管理を担えることを大変嬉しく思います。既に液化CO2船の管理に従事する専門の組織を“K” LINE LNG Shipping (UK) Ltd.内に立ち上げており、1-2隻目で得た知見を3隻目の管理にも活かすことができると考えています。これらの組織の立ち上げや運航手順の確立により、Northern Lightsによる世界初のCCSプロジェクトに本船の運航面から貢献していきたいと考えています。」
Northern Lights社は欧州域内でCO2排出者および回収地点への柔軟なアクセスを実現するために、船舶によるCO2の輸送ソリューションの開発を進めています。2023年12月には4隻目の発注も行っており、液化CO2船として世界で最も大きな船隊を有しています。
Northern Lights JV DA Børre Jacobsen マネージングディレクターのコメント
これらの船舶に対する投資は、安全で信頼性の高い、持続可能なCO2輸送サービスを提供することをコミットしています。直近の3隻目、4隻目の契約はNorthern Lights社の輸送能力の拡大とCO2輸送における先駆的な役割の強化を物語るものと考えています。」
（注1）Northern Lights社について
Northern Lights社は、Equinor、Shell、および TotalEnergies が 1/3 ずつ出資する合弁会社です。CO2の排出が避けられない産業に対し、可能な限り脱炭素化が進められるよう、CO2の輸送と貯留サービスを提供し、顧客から受け取った CO2を船舶でノルウェー西部の受入基地に輸送し、パイプラインで海底 2,600 メートルの貯留層に圧入する予定です。
運用開始は2024年を予定しており、欧州域内の顧客に安全で信頼性の高い輸送および貯留サービスを提供します。
（注2）2022年12月19日付: Northern Lights 社向け液化 CO2 船 2 隻の長期契約を締結
～世界初のフルスケール CCS プロジェクト～
https://www.kline.co.jp/ja/news/carbon-neutral/carbon-neutral-20221219.html
【署名式の様子】
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- 左より、
Northern Lights社 Børre Jacobsen (Managing Director)
川崎汽船 常務執行役員 金森聡
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- 【Northern Lights 液化CO2船】(画像提供：Northern Lights JV DA)
