2023年2月13日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)とNorthern Lights JV DA(以下、「Northern Lights社」)は2023年2月10日に7,500㎥の液化CO2船2隻の裸傭船契約および定期傭船契約締結のセレモニーをノルウェーで開催しました。両社はCCSが世界の気候変動目標達成に不可欠なインフラであるという認識を共有し、両社の知見を持ち寄り、世界初の国境を越えたCO2輸送と貯留ネットワークを開発し、安全で信頼性が高く、柔軟な船舶輸送ソリューションを提供していくことで合意しました。
新造船は2024年に引き渡され、世界初の本格的な二酸化炭素回収貯留(CCS)バリューチェーンプロジェクトに従事します。ロンドンを拠点とする当社子会社“K”Line LNG Shipping (UK) Ltd.が、本船の船舶管理を実施し、Norcem BrevikやHafslund Oslo Celsioなど、複数のCO2回収施設からノルウェーØygardenにあるNorthern Lights社のCO2受入基地まで液化CO2を輸送します。
当社は、1974年に初のLPG 船、1983年に初のLNG船の就航以来、多様な液化ガス船の建造、運航実績を有しています。そうした安全運航とカーゴオペレーションにおける広い知見に基づき、CCSという新たな事業領域において、安全で信頼性の高い液化CO2輸送に貢献していきます。当社グループは、グローバルに信頼され、海運業を主軸とする物流企業として、人々の豊かな暮らしに貢献するという企業理念のもと、今後も自社および社会の低炭素・脱炭素化の推進を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指してまいります。
【セレモニーの様子】
左から
Northern Lights:Juan Charier, Operations & Logistics Director
Northern Lights:Børre Jacobsen, Managing Director
川崎汽船:金森聡 執行役員
“K”LINE Holding (Europe):三﨑晃 社長
Northern Lights JV DA Børre Jacobsenマネージングディレクターのコメント
「“K”LINEは長年に渡り革新的な輸送サービスを行ってきました。彼らと共にビジネス環境の変化を乗り越え、安全で信頼性の高い輸送を実現することが、この先進的な協業を成功させる鍵であると考えています。」
川崎汽船株式会社 金森 聡執行役員のコメント
「Northern Lightsは欧州の脱炭素化に貢献するLongshipプロジェクトにおいて重要な役割を担っています。川崎汽船グループ一丸となって、安全で信頼性の高い輸送を行ってまいります。」
(関連リリース) 2022年12月19日公表:
Northern Lights社向け液化CO2船2隻の長期契約を締結
https://www.kline.co.jp/ja/news/carbon-neutral/carbon-neutral-20221219.html