2020年10月21日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社（以下「川崎汽船」）は、株式会社JERA（以下「JERA」）、豊田通商株式会社、日本郵船株式会社（「以下「日本郵船」」と共同で出資する合弁会社（注1）を通じて、中部地区における船舶向けのLNG燃料供給事業を開始しました。
10月20日、合弁会社が保有するLNGバンカリング船「かぐや」（注2）が株式会社新来島豊橋造船（愛知県豊橋市）の建造岸壁において、日本郵船が運航予定の自動車専用船「SAKURA LEADER」向けに、国内初となるShip to Ship方式（注3）によるLNG燃料の供給を行いました。「かぐや」は合弁会社が運航し、JERAの川越火力発電所を拠点とする国内初のLNGバンカリング船であり、本年度中に竣工予定の川崎汽船運航のLNG燃料自動車船向けにも同様に、Ship to Ship方式によるLNG燃料供給を行う予定です。
国際海運では、IMO（国際海事機関）が2050年までにGHG（温室効果ガス）排出量を2008年比で半減させる目標を設定しています。今後、GHG排出量を低減できるLNGを主燃料とした船舶の竣工が見込まれ、「かぐや」の活躍機会も増えるものと期待されます。
川崎汽船グループは、「安全」「環境」「品質」を経営の重要課題と位置付け、環境対応では長期指針「環境ビジョン2050」（注4）に基づいてGHG排出削減の取り組みを推進しています。LNG燃料船導入の拡大とともに、本LNGバンカリング事業を通じてLNG燃料の安定供給を行い、環境負荷の低減に貢献してまいります。
- 拡大
- LNG燃料供給を行う「かぐや」
セントラルLNGマリンフューエル株式会社提供
- 拡大
- 川崎重工業株式会社提供
LNG積載容量 ：3,500㎥
総トン数 ：4,044トン
全 長 ：81.7メートル
全 幅 ：18.0メートル
造船所 ：川崎重工業株式会社 坂出工場
（注3） Ship to Ship方式
岸壁・桟橋に係留中のLNG燃料船、もしくは錨泊中のLNG燃料船にLNG燃料供給船が接舷（横付け）してLNG燃料を供給する方法。
（注4）「環境ビジョン2050」
2015年に策定した当社グループの環境施策における長期指針。2020年6月の改訂により、IMO目標を上回る2030年のCO2削減マイルストーンを設定し、アクションプランとして「LNG燃料船の導入」、「LNG燃料供給の事業化」を掲げている。
＜供給体制＞
＜参考リンク＞
2020年9月18日発表： 国内初のLNGバンカリング船を「かぐや」と命名 ～中部地区でShip to Ship方式によるLNG燃料供給に従事～
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/Liquefied_gas-20200918.html
2020年8月24日発表： 次世代型環境対応自動車船建造（第三報）～LNG 燃料自動車船が進水しました～
https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-20200824.html
2020年5月20日発表：次世代型環境対応自動車船建造（第二報） ～LNG 燃料自動車船に LNG タンクを搭載～
https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-20200520.html
2020年5月13日発表：日本初のLNGバンカリング船が進水
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/Liquefied_gas-20200513.html
2019年11月28日発表： LNGを燃料とする次世代型環境対応自動車船を建造
https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-20191128.html
2018年7月6日発表：国内初のLNG燃料供給船、2020年に中部地区で稼動
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/liquefied_gas-20180706.html
2018年5月10日発表：国内における船舶向けLNG燃料供給の事業化決定と合弁会社設立
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/liquefied_gas-20180510.html
2018年1月26日発表：国内における船舶向けLNG燃料供給事業の検討を開始
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/liquefied_gas3702641859074512011.html
