2009年03月12日
川崎汽船株式会社

 

Biowood Norway AS社と木材チップ長期輸送契約の締結

 

 

川崎汽船株式会社は3月9日ノルウェーのBiowood Norway AS社とバイオマス燃料として注目される木材ペレットの材料となる木材チップの輸送契約を締結、同日オスロ市にて調印式を行いました。同契約は2010年12月より長期に亘り当社のチップ船2隻を専用船として投入し、大西洋域内の積港からノルウェーのAveroy港に向け木材チップを輸送するというものです。

 

調印式には Biowood社よりOlsen会長以下3名、当社より鈴木副社長が出席の上、両社契約書に署名いたしました。

 

Biowood社は2006年にノルウェーの電力会社である Hafslund社が78%, More og Romsdal Biobrensel社が22%それぞれ出資して設立された会社です。同社は輸入した木材チップを使用して木材ペレットを年間45万トン生産し、国内外の電力会社に販売する計画です。木材ペレットは燃焼によりCO2を発生しますが、樹木の成長過程でCO2が吸収されるため、トータルでみるとCO2の増加にはならず、地球温暖化への影響が少ない持続可能なエネルギーとして注目されています。欧州各国の電力会社ではCO2排出量削減のため、火力発電の燃料の一部に木材チップ・木材ペレットなどのバイオマス燃料を導入する動きがあります。当社は今後とも環境に貢献度の高い木材バイオマス燃料輸送に力を入れて取り組んでいく所存です。

 

写真 左:川崎汽船㈱ 鈴木副社長、中央:Biowood社 Olsen会長 右:Biowood社 Askheim社長
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写真 左:川崎汽船㈱ 鈴木副社長、中央:Biowood社 Olsen会長 右:Biowood社 Askheim社長