30万重量トン型鉱石船 “豊国”　竣工

2009年07月07日
川崎汽船株式会社

 

30万重量トン型鉱石船 “豊国”　竣工

 

 

本日、ユニバーサル造船株式会社 有明事業所において、当社2隻目の30万重量トン型鉱石船 “豊国” が竣工しました。

 

本船は、新日本製鐵株式会社向けのブラジル積み・日本揚げの超大型鉱石専用船です。深喫水バースを擁する同社の大分港とブラジル主要港間を超大型のシャトル配船で結ぶことにより、効率的な輸送を実現することが可能となります。また、最大級の鉄鉱石積出地であるブラジルの大水深ターミナルを主眼に置きながらも、西オーストラリアの主要港湾にも入港できるという汎用性を持たせた画期的な船型、通称「ユニマックス・オア」です。

 

各カーゴホールドに対して各々ワンパネルの世界最大級のハッチカバーを装備することで効率的な荷役を可能とし、ユニバーサル造船で開発した低燃費用付加物を装備することにより優れた推進性能と燃費を実現するなど、顧客にご満足いただく為の最新鋭の技術が本船に駆使されています。また日本籍船として竣工した本船が、“豊国”という大分にちなんだ素晴らしい日本船名を掲げながら、日本人船員の育成を含む我が国海運業界の発展に寄与することが期待されます。

 

本船は、当社が新日本製鐵株式会社向けに投入する船腹としては過去最大の船型ですが、その他に20万トン・18万トン・10万トン型撒積船での長期輸送契約も同社より複数いただいており、超大型から小型までの各船型を取り揃えた特色ある輸送サービスを国内外の顧客に提供し、今後も多様化する鉄鋼原料輸送ニーズに柔軟かつ積極的に対応して参ります。