2016年06月24日
川崎汽船株式会社
代表取締役社長 村上 英三

 

ステークホルダーの皆様へ

 

 

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 

本日とりおこなわれた定時株主総会において、全ての議案が可決されました。業界全体として歴史的な市況悪化に見舞われる中、当社の2015年度決算は厳しいものとなりました。複合的な要因が重なったことによる事業環境の構造的変化がもたらした未曾有の厳しい市況に対処するため、当社は先般中期経営計画を見直し、更なる競争力の確保を図るため構造改革を実施する事と致しました。コンテナ船に加えて、ドライバルク船を中心とする構造改革を実施する一方、中長期の安定収益を前提としたエネルギー資源輸送事業、物流事業そして自動車船などへの戦略的投資を行うなど経営資源の再配分を行う事で、事業ポートフォリオの適正化を図ってまいります。

 

本日選任されました経営陣のもと、今年4月から導入したユニット統括制による業務執行体制の強化を進め、収益改善に向けて全力で取り組んで参りたいと思います。中長期的な成長を実現するためとは言え、構造改革の実施に伴い自己資本の毀損に至る事となったことを厳粛に受け止めております。

 

今後、役職員一丸となって新たに見直した中期経営計画を着実に実行していくことが企業価値向上に繋がり、そして当社の全てのステークホルダーの皆様への利益にも適うものと考えておりますので、引き続きご理解とご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。