2017年08月31日
川崎汽船株式会社
オフショア支援船として世界初のShore Power(陸上電源供給)の認証を取得
~ 停泊中の温暖化ガスや大気汚染物質を大幅に軽減 ~
当社100%出資のノルウェー現地法人K Line Offshore AS(以下、「KOAS」)が保有・運航するアンカーハンドリング・タグサプライ船(AHTS) “KL Sandefjord”(注1)は、この度DNV-GLが発給する「Shore Power(陸電)」のClass Notation(船級符号への付記)をオフショア支援船として世界で初めて取得しました。
同Class Notationの取得により、本船に搭載されている陸電受入設備(注2)が国際基準を充足していること、及び陸上電源への接続・切り離し作業手順の安全面への配慮が十分になされていることが、船級協会(DNV-GL)により認証されました。
本船が港に停泊中に使用する電力を陸上電源に切り替えることにより、本船の発電機で使用する燃料の削減のみならず、その燃料消費によるNOx、SOx、CO2、その他微粒子の大気放出を大幅に軽減することが可能となり、周辺地域の環境保全に貢献するものです。
船舶が環境に与える影響に対する関心は益々高まっており、今後、陸電供給システムは世界中の港で広く普及する可能性を秘めています。KOASは、川崎汽船グループとしての環境に関わる長期指針「”K”LINE環境ビジョン2050」に基づき、同設備を搭載している姉妹船”KL Saltfjord”においても、同Class Notationを取得する予定としております。
※DNV-GL:ノルウェー・オスロに本部を置く船級協会及び第三者認証機関。船級サービスは、世界トップクラスのシェアを占める。