2011年12月14日
川崎汽船株式会社
20万重量トン型ばら積運搬船 “CAPE COSMOS” 竣工
本日、中国の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)におきまして、20万重量トン型ばら積運搬船 “CAPE COSMOS” が竣工、処女航海の積地へ向けて出帆いたしました。
本船はJFEスチール株式会社向けの鉄鉱石、および石炭の長期輸送契約の専用船として従事いたします。
本船は、船体強度の信頼性向上のための新規則(共通構造規則:CSR *1)を適用し、高い安全性を確保しております。また、バラストタンクの腐食防止対策として定められた新塗装基準(PSPC *2)も適用し、塗装の高品質化を図っております。
主機関では、省燃費型のディーゼル主機関および高効率タイプのプロペラ、更に川崎重工業株式会社にて開発されたコントラフィン付セミダクト、川崎フィン付ラダーバルブを採用することで、推進性能を向上させ、燃料消費量を最適なものとすることでCO2の削減にも寄与しています。また、燃料油タンクの二重船殻構造化と甲板機器の電動化を採用したことで、万一の漏油による海洋汚染を未然に防止しています。
当社は今後も大型船から小型船まで各種船型を取り揃えた安定した輸送サービスをお客様に提供し、多様化する鉄鋼原料輸送のニーズに積極的かつ柔軟に対応して参ります。
【本船概要】
主要寸法 : 全長 300.00 m x 幅 50.00 m x 深さ 24.70 m x 喫水 18.20 m
載貨重量 : 207,870トン
総トン数 : 106,251トン
主機関 : CMMS-MES Diesel Works – MAN B&W 7S70MC – C7
船級 : NIPPON KAIJI KYOKAI
船籍 : PANAMA
建造所 : 南通中遠川崎船舶工程有限公司
以上
*1 Common Structural Rule:船舶の重大事故を防ぐべく、新たに全ての船級に共通した規則として定められたもの。
*2 Performance Standard for Protective Coatings:船はバラストタンクに張水し必要な喫水を保つことがある。そのバラストタンクの腐食に起因する事故を防ぐべく、15年間有効な塗装とすること等が定められた新基準。