2012年01月24日
川崎汽船株式会社

 

フィリピン研修施設のECDIS訓練コースが日本海事協会から認証取得

 

 

フィリピンのマニラにある当社船員研修施設“K” Line Maritime Academy(注1)  (Philippines){以下KLMA (Phil)}は、一般財団法人日本海事協会から、電子海図情報表示装置ECDIS(注2) 訓練コースが国際海事機関IMO(注3) により策定されたモデルコースに則った訓練として認証されました。 日本海事協会にとってはフィリピンにおける初めての船員海事教育分野の認証となります。

 

  ECDISは2012年7月1日より段階的に船舶への搭載が義務付けられている重要航海計器であり、船長と航海士に対して、ECDISの操作訓練が義務付けられることとなっています。

 

  KLMA (Phil)では、これまでもECDIS 訓練コースを開講しており、今回のコース認証により、当社の船員教育の中核を成すKLMA (Phil)がグローバルスタンダードを充たす高品質な訓練を実施していることが証明されました。

(KLMA (Phil)におけるECDISコース受講の様子)
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(KLMA (Phil)におけるECDISコース受講の様子)

 

コース認証の授与式が、2012年1月23日、日本海事協会本部にて行われ、日本海事協会から冨士原康一副会長、当社から佐々木真己常務執行役員が出席しました。

日本海事協会 冨士原副会長(左)
から認証書を受取る当社佐々木常務(右)
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日本海事協会 冨士原副会長(左)
から認証書を受取る当社佐々木常務(右)

 

当社は“K” Line Maritime Academy を通じ、当社船員に均一な訓練を受講させておりますが、今後は第三者認定機関による客観的な評価を取り入れることで、さらに高品質でグローバルスタンダードに沿った訓練を行うことにより、安全運航を徹底していきます。

以上

 (注1):K” Line Maritime Academy
当社における船員のキャリアパスを含んだ教育プログラムと研修機関の集合体。

 

(注2):ECDIS
Electric Chart Display and Information Systemの略で、海図上に本船位置をGPS表示し、レーダーによる障害物、危険海域の警報など、様々な情報と組み合わせることで安全運航を支援する機器。


(注3):IMO
International Maritime Organizationの略で、海運・造船に関する技術や法律的問題について、政府間の協力の促進や条約の策定などを行っている国連の専門機関。