2014年12月11日
川崎汽船株式会社
中部電力向け新造LNG船 長期定期傭船契約・造船契約締結
当社はこのたび中部電力株式会社(以下「中部電力」)との間で新造164,700m3 (モス=球形型独立タンク)型LNG船1隻(以下「本船」)の長期定期傭船契約を締結、また川崎重工業株式会社と本船の造船契約を締結致しました。
本船は、中部電力が天然ガス液化加工事業への参画を含めて推進する米国テキサス州フリーポートLNGプロジェクトで生産されるLNGの輸送の一翼を担う予定です。
当社は、昨年4月に中部電力との間で同型LNG船の長期定期用船契約を締結しており、本件はこれに続くものになります。
当社は、最終年度を迎えた現行の中期経営計画“Bridge to the Future”で掲げた安定収益体制の構築に向けて、1983年に就航した日本船社初のLNG船「尾州丸」以来蓄積した、30年以上のノウハウとネットワークを活かし、益々拡大を見せるLNGの輸送ニーズに対応すべく、事業の成長に取り組みます。
〔新造船主要目〕
傭船者 中部電力株式会社または同社子会社
建造造船所 川崎重工業株式会社 坂出工場
竣工時期 2016年末(予定)
全長 約293m
型幅 48.9m
タンク容積 164,700m3
ボイルオフレート(※)0.08%/日
推進機関 再熱式蒸気タービン(川崎アドバンストリヒートタービンプラント)
速力 19.5ノット
(※) ボイルオフレート:カーゴタンク容積に対するLNGの自然気化率で、タンクの防熱性能を表す。本船で採用されている0.08%/日は従来LNG船(0.15%/日)比で防熱性能を2倍に向上させた世界最小値。
<竣工後のイメージ図>