2013年03月29日
川崎汽船株式会社

中部電力向け新造LNG船 長期定期傭船契約・造船契約締結

 

当社グループはこのたび中部電力株式会社との間で新造164,700m3 (モス=球形型独立タンク)型LNG船1隻の長期定期傭船契約を、また同時に川崎重工業株式会社と当該船の造船契約を締結することでそれぞれ合意に達しました。

 

  本船には、川崎重工が新たに開発した、従来のカーゴタンク容積147,000m3型LNG船の船体寸法を維持しながら、容積を約18,000m3増量する船型を採用します。これにより、本船は世界の主要LNGターミナルへの入港が可能な従来型LNG船と同等の汎用性を保持しつつ、現在建設中の新パナマ運河の通峡が可能なモス型としては最大船型となります。本船の投入により、多様な調達先からの効率的なLNG輸送を実現します。

 

  当社は、1983年に日本船社初のLNG船「尾州丸」を投入して以来、着実にLNG船事業を拡大しておりますが、引き続き日本国内向けを始め、グローバルに拡大を見せるLNGトレードの一翼を担うべく努めてまいります。

〔新造船主要目〕

(※)  ボイルオフレート:カーゴタンク容積に対するLNGの自然気化率で、タンクの防熱性能を表す。本船で採用されている0.08%/日は従来LNG船(0.15%/日)比で防熱性能を2倍に向上させた世界最小値。

<竣工後のイメージ図>