2014年10月10日
川崎汽船株式会社

 

エルサルバドル共和国への消防車・救急車の無償海上輸送協力について

 

 

当社は、神奈川県・藤沢市消防局よりエルサルバドル共和国に寄贈されることになった消防車1台、救急車1台の海上輸送に協力します。

 

エルサルバドル共和国は、四国よりやや大きい国土に600万人の人々が暮らす、米州大陸で最も人口密度が高い国ですが、消防車は全土に19台しかなく、慢性的に不足している状態が続いています。そこで、同国のマルタ・セラヤンディア駐日大使が以前藤沢市に居住していた関係から、同市の消防局で使用されていた消防車、救急車が同国に寄贈されることになり、海上輸送については、当社の前川弘幸・特別顧問が同国の名誉領事を務めているご縁もあって、当社に協力要請があったものです。同国大使館の協力者である原幸一郎氏(宅配ボックスメーカー最大手の株式会社フルタイムシステム代表取締役、日本エルサルバドル協会 会長)の支援により車体の整備が行われ、8月31日に救急車が、10月10日に消防車が、当社のグループ会社である株式会社ダイトー・コーポレーションの協力により横浜港にて当社の自動車専用船に船積されました。日本の消防車や救急車が、今後は同国で尊い命を守るために活躍することを祈念しております。

 

当社は1969年よりエルサルバドル名誉領事を引き受けているほか、日本チリー協会(1940年設立)や日本ペルー協会(1954年設立)の会長職、さらには一般社団法人ラテンアメリカ協会(1958年設立)の理事を引き受けるなど、古くから中南米諸国と深い関係にあり、2012年にはペルー共和国向けに消防車・救急車を無償で海上輸送するなど、中南米諸国向けの輸送協力を積極的に行っております。今後もグループ会社が一体となり、海上輸送という海運会社ならではの社会貢献活動に積極的に取り組んでまいります。

藤沢市消防局より寄贈された消防車の前で記念撮影を行う、
マルタ・セラヤンディア・エルサルバドル共和国駐日大使(中央)、
原幸一郎・フルタイムシステム代表取締役(右)、
奥村邦夫・川崎汽船 エルサルバドル共和国名誉領事付(左、前川弘幸・エルサルバドル共和国名誉領事の代理として出席)