2025年4月1日
川崎汽船株式会社
記
皆さん、ご入社おめでとうございます。
今日ここに、陸上職42名、海上職10名の皆さんが新しい門出を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
また、本日から当社の一員として新たなスタートを切る皆さんを、役職員一同大変心待ちにしておりました。
皆さんが緊張しながらも、社会人としての新しい挑戦を開始する期待と覚悟を窺うことができ、とても頼もしく思います。私も今年度から新しく社長の任に付くこととなりました。皆さんと共に頑張って行きたいと思いますので、宜しくお願いします。
さて、当社は2022年から開始した5カ年の中期経営計画の4年目に入りました。過去3年間で財務基盤は大きく改善し、企業グループとして新たなステージへ進みつつ有りますが、今後も様々な事業環境変化が予想され、一つひとつにしっかりと対応して行きたいと思います。
まず、中長期的には脱炭素化に向けた環境負荷低減への取組みと、新しいエネルギー・サプライチェーン構築に向けた動き、生成AI使用などを含めたデジタルトランスフォーメーションの広範、かつスピーディな進展、多様な人材リソースの確保と業界を越えたパートナー連携への取組みなど、大きな変化が嘗てないほどのスピードで進んでいます。
また、足元では、中東やウクライナでの地政学的リスクの先行きの不透明さに加え、米国新政権発足以降、世界的なエネルギー政策、通商政策の不確実性が高まるなど、事業環境の見通しの不確実性は高まっています。
そのような中、当社は引き続き中期経営計画で掲げる成長戦略をしっかりと推進すると同時に、当社の強みであり、成長戦略を支える機能である「安全・船舶品質管理」、「環境・技術」、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」をさらに尖らせて行くと共に、それらを支える「人材・組織」の整備強化を進めていく方針です。
今日、入社される皆さんには、是非とも当社の強みを更に磨き上げ、未来へとつなげる役割を担って頂きたいと考えています。そのためには何事にも挑戦する気概と情熱を持って業務に取り組んでください。陸上職の皆さんには、特にお客様や関係するパートナーとの信頼関係を大切にし、しっかりとコミュニケーションを取ることを通じて、自ら考え、行動し、周囲を巻き込みながら道を切り開いて頂きたいと思っています。海上職の皆さんには、当社の事業の中心となる本船運航の最前線で「安全運航」の要として活躍されることを期待しています。当社がこれまで積み重ねてきた「安全運航」を諸先輩方と共に当社の最も重要な強みとして支えて行って頂きたいと思います。
最後に、これから社会人としての新たな一歩を踏み出す皆さんに、是非とも心掛けて頂きたいことがあります。それは、「どんな時も正面から物事に取組み、学び続ける姿勢」を持って頂きたいということです。変化の激しい時代においては、新しい知識を貪欲に吸収し、自らをアップデートし続けることが大切であり、どんな環境下でも正面から物事に取り組む事が成長に繋がると思います。皆さんと共に、当社の未来を創り上げていけることを楽しみにしています。
本日は、本当におめでとうございます。

