2024年1月10日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社（以下、「当社」）グループの船舶管理会社である、K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.（以下「KMSM」）は、Solverminds社(ソルバーマインズ、以下「Solverminds」) と、2023年11月、KMSMの船舶管理業務プラットフォームであるKONeCT（注1）をベースとする新検船プログラムSIRE2.0（注2）対応の専用管理モジュールを業界に先駆けて開発しました。
KMSMでは、各船舶の安全や点検、整備等に関する事項の報告をKONeCT上で管理しています。KMSMとSolvermindsは、2022年からKONeCTでのSIRE2.0専用管理モジュールの共同開発を開始しました。この専用管理モジュールは、船舶検査報告プログラムSIRE2.0の検船プロセスに準拠して構築されています。本モジュールにはSIRE2.0の新しい基準であるCVIQ（注3）の各項目が組み込まれており、検査準備から検査終了後のレポートまでを包括的に管理することができ、これにより業務品質および効率の更なる改善が見込まれます。
当社グループは、情報・業務プロセスおよび船舶のデジタライゼーションを一層進め、業界トップクラスの高品質な船舶管理を継続し、引き続き安全運航に取り組んでまいります。
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- 合同ミーティングでの集合写真
左から、
１番目： Capt. Prerit Awasthi, Team KONeCT Manager of KMSM
２番目： 諸原 道典 船長 Quality Control Group Manager / Designated Person Ashore of KMSM
３番目： 福田 祥司 船長 CEO of KMSM
４番目： Capt. Ritesh Sood, Managing Director and Co-Founder of Solverminds Singapore
５番目：Capt. Pranshu Vasisht, Quality Control Group Team Member, KMSM
（注1）KONeCT
SolvermindsがKMSM用にカスタマイズしたデジタル船舶管理プラットフォームのこと。従来はメールやエクセルなど様々な媒体を通じて、船舶に関する検船報告を受けていましたが、KONeCTの導入により、検船情報含む船舶管理のデータを一つのプラットフォームに集約し、データベースの一元管理を実現しました。同プラットフォームには「安全管理システム」、「安全・品質管理」、「検船管理」、「計画保守」、「調達」および「トレーニング」など、統合ソリューションとなる多くの機能が含まれている。KONeCTによりビッグデータの有効活用やプロセス最適化など更なる品質の向上が期待されている。
（注2）SIRE2.0
OCIMF が策定・管理する検船プログラム（SIRE）が改定され、“SIRE2.0”の名の下、2024 年第2四半期中に運用が開始される見込み。
https://www.ocimf.org/ja/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0/sire
（注3）CVIQ
Complied Vessel Inspection Questionnaireの略。（検船の際に使用される質問事項）
【各社紹介】
K Marine Ship Management Pte. Ltd
2022年1月31日にシンガポールで設立された当社 100%子会社の船舶管理会社。オイルタンカー、LPG 船、LNG 船、LNG バンカリング船の船舶管理・船員配乗を行い、アジアでの活動をサポートするKライングループ企業のグローバル拠点の一つとなっています。
https://kmsm.kline.com.sg/
Solverminds社
ビジネスとテクノロジーが出会う海事業界にエンタープライズリソース管理ソリューション、コンサルティング、データ分析サービスを提供する世界有数のテクノロジー企業です。同社のビジョンは、船舶管理会社と定期船会社向けに「真に」統合されたエンタープライズアプリケーションスイートを開発することです。より深い専門知識と高度な技術プラットフォームにより、定期船運行管理、船舶管理、代理店管理、高度な分析、最適化、コンサルティング、デジタル化、サポート、開発サービスのためのあらゆる技術製品を提供しています。
https://www.solverminds.sg/
