2023年4月26日
川崎汽船株式会社

 

 川崎汽船研修所(東京都町田市)は、このたび操船シミュレータ研修の内容を更改し、新コース「Ship Handling & Maneuvering Simulator (Master) Training Course」について、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の海技教育訓練の分野における研修コースの認証(注1)を取得しました。
 

 今般認証を取得した船長、航海士向けの操船シミュレータ研修コースは船員に関する国際条約であるSTCW Code(注2)及びIMO の定めるガイドラインModel Course7.01(注3)に準拠し、また、荷主系業界団体OCIMF(注4)の定める検船指針の改定版「SIRE2.0(注5)」にも対応したものです。IMO Model Course7.01、STCW CodeおよびSIRE2.0の該当部分に準拠した研修としては日本海事協会で初の認証となります。
 

 当社では、企業価値向上に向けた事業方針として「安全」「環境」「品質」の取組み拡充を掲げており、安全運航を支える海事技術者の育成は重要な課題です。今後も質の高い研修の提供を継続し、安全運航と環境保全を進め、より高い品質の海上輸送の提供につなげてまいります。
 

(注1)海技教育訓練認証:近年の技術革新によって運航技術そのものも高度化に対応した船員の訓練の充実・強化を目的とした海技教育訓練の分野における認証。
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/maritime/ 
 

(注2) STCW Code:船員の教育訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kotsu/bunya/kaiji/stcw.html
 

(注3) IMO Model Course7.01:
IMOが定める船員訓練ガイドライン(IMO Model Course)の内、船長の操船訓練要件を含む STCW Code, chapter II, section A-II/2をカバーするもの。
 

(注4) The Oil Companies International Marine Forum (OCIMF):
油タンカー、液化ガスタンカー、オフショア船の構造デザイン、運用、及び陸上ターミナルとのインターフェースにおけるベストプラクティスの促進を目指し、独自の安全指針も策定する大手荷主系団体。
https://www.ocimf.org/ja/ocimf%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 
 

(注5) Ship Inspection Report Programme (SIRE):
OCIMFが策定・管理する検船プログラム(SIRE)が改定され、“SIRE2.0”の名の下、2023年末頃に運用が開始される見込み。
https://www.ocimf.org/ja/?view=article&id=1348:17-23&catid=28
 

【研修の様子】