2022年12月16日
川崎汽船株式会社

 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)の海外現地法人を通じて、マニラ首都圏のパサイ市に海事技術者研修施設の強化・拡張を目的として2018年に建築したOcean Breezeビル(以下、「当ビル」)の屋上に太陽光発電設備を設置し、当ビルに隣接する当社船員研修施設“K”Line Maritime Academy Philippines(以下、「KLMA」)で使用する電力を再生可能エネルギーにて賄う体制を整えました。

 KLMAはフィリピン人船員のみならず、当社運航船の全ての国籍の船員を対象に教育・実機訓練などを行う総合研修施設です。施設内には、最新鋭の操船シミュレータや機関室シミュレータ、危険体感研修を行える機関室内を再現したプラットフォームなどを備えています。2018年3月に、最新の医療機器を備えた船員用クリニックや225名が利用可能な宿泊施設を有したOCEAN BREEZEビルを増設、年間10,000人の受講者を受け入れる体制を整えました。尚、新型コロナウィルス感染拡大後は、当該宿泊施設を乗船前の隔離施設やワクチン接種会場としても利用しました。KLMAは前身の“K” Line Maritime Training Corporation (KMTC、1993年設立)から起算すると、2023年に30周年を迎えます。

 当地は1年を通して気候が温暖で日照時間も長く、また、当ビルは陽当たりがよい海沿いの地域に位置しており、KLMAが施設使用時に必要とされる150kWh以上の電力を賄える発電能力を有する設備を設置しました。

 12月8日には、当社から代表取締役社長の明珍幸一と専務執行役員の綾清隆、工事施工者であるShimizu Philippines Contractors, Inc.から平松定勝社長が出席し、当該設備の引渡し式が行われ、無事引き渡しが完了しています。

 当社グループは今後も環境負荷低減に向けて、海上及び陸上での取組みを進めてまいります。



【引渡し式でのテープカットの様子】

 (左から当社マニラ首席駐在員 木村洋、川崎汽船株式会社 明珍幸一社長、綾清隆専務、Shimizu Philippines Contractors,Inc 平松定勝社長)
 

<設備の概要>

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