2022年7月1日
川崎汽船株式会社

 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、船舶DX戦略の深度化を見据え、当社グループ船舶管理会社が管理する船舶の通信セキュリティ強化策として、サイバーリーズン・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区)が提供するAI(人工知能)を活用したサイバー攻撃対策プラットフォーム「Cybereason」およびセキュリティ監視サービス「Cybereason MDR (Managed Detection & Response) サービス」を導入しました。

 

 これまで船舶において主なセキュリティ対策であったアンチウイルスやファイアウォールなどの従来型のセキュリティソリューションでは、昨今の高度化したサイバー攻撃を防ぐことは困難な状況となり、より強固な侵入対策と万が一の脅威侵入後の対応強化のため、あらゆるタイプのマルウェアに対応できる次世代アンチウイルス「NGAV (Next Generation Anti-Virus)」(注1)と、従来型のセキュリティソリューションをすり抜けた攻撃を検知・対応できる「EDR (Endpoint Detection & Response)」(注2)を含むサイバー攻撃対策プラットフォーム「Cybereason」を導入し、さらにサイバーセキュリティの専門家が24時間365日体制で監視する「Cybereason MDR」サービスと連携することによって、脅威侵入前後における船舶のセキュリティ耐性の強化を行います。

 

 「安全」は海上輸送を主軸とする当社グループの事業の根幹を成すものであり、サイバーリスクへの対応をさらに強化することで、より安全で最適な輸送サービスを提供してまいります。

 

<サイバーリーズン・ジャパン株式会社>
アメリカ合衆国のボストンに本社を置き、世界40カ国以上に顧客を持つ企業であり、日本では2016年に設立されました。企業・団体内の膨大なデータをあらゆる角度から深く分析する機械学習エンジンとグラフ処理システムを構築し、複雑化する高度なサイバー脅威を可視化し、攻撃を阻止するサイバー攻撃対策プラットフォームを提供しています。
URL: https://www.cybereason.co.jp

 

(注1)NGAV (Next Generation Anti-Virus)
既知および未知のマルウェア、ランサムウェア、悪意のあるPowerShellによるファイルレスマルウェアなど、あらゆるタイプのマルウェアを、シグネチャベースや機械学習などの専用の防御層で検知し、ブロックする次世代アンチウイルスソリューションです。

(注2)EDR (Endpoint Detection & Response) 
AIを活用した独自のエンジンがエンドポイント環境を常に監視し、攻撃の振る舞いを分析することで、リアルタイムにサイバー攻撃を検知・対処するサービスです。

 

【NGAV ・EDRイメージ図】