2017年09月21日
川崎汽船株式会社

 

小学生を対象に新造LNG船の見学会を開催

 

 

  当社は9月14日・15日の2日間に亘って、川崎重工業株式会社坂出工場(香川県)にて、新造LNG船の見学会を開催しました。

 

  この催しは、日本の経済と暮らしを支える重要なインフラである海事産業の認知度アップを狙いとした「海と日本プロジェクト」(主催: 内閣官房海洋政策本部、国土交通省、日本財団)に基づく、「船ってサイコ~2017」(主催: 一般社団法人日本船主協会)の一環として日本船主協会・川崎重工と共催したものです。

 

  見学会は昨年7月に引き続いて2回目の開催で、県下の小学5年生約150名及び学校関係者の方々をお招きし、最新鋭LNG船「Bishu Maru(尾州丸)」の船内をご覧頂きました。同船の船名は、1983年川崎重工坂出工場にて建造され、当社が運航管理した邦船初のLNG船である初代「尾州丸」の名を継承したものです。


 
   参加者からは、間近から見る巨大な船体、LNGタンクや推進機関の姿に驚きの声が上がり、航海機器の使い方や船内での日常生活など、普段は触れることのない船の世界について、同行した当社の船長や乗組員に熱心に質問をする姿が見られ、四囲環海の我が国の貿易の99%を支える海運業の役割と、それを高い技術力で支える造船業への理解を深めていただきました。


 
   LNGは我が国にとって、将来にわたり欠くことのできないエネルギーであり、世界のLNG生産地からLNG船によって運ばれています。当社は、「海と日本プロジェクト」に賛同し、今後もこのような機会を通じ、広く社会に向け、日々の暮らしと、海や船、人との関わりへの理解の輪を広げていきます。


 
  当社は、中期経営計画『飛躍への再生- “K”LINE Value for our Next Century –』において、LNG船事業を安定収益事業と位置付けて重点投資分野としています。これからも、我が国におけるLNG輸送のパイオニアとして、30年来の実績に基づく高品質な輸送サービスを通じ、我が国のエネルギーの安全且つ安定的な輸送に貢献していきます。


<見学会の概要>

開     催     日

2017年9月14日(木)・15日(金)

会             場

川崎重工業株式会社 坂出工場 (香川県坂出市)、LNG船「Bishu Maru(尾州丸)」

主 催 (共 催)

一般社団法人日本船主協会、川崎重工業株式会社、川崎汽船株式会社

参     加     者

香川県内の小学5年生150名及び学校関係者(計約160名)

 

<船「Bishu Maru(尾州丸)」の主要目>

造    船     所

川崎重工業株式会社 坂出工場

全            長

約293m

型            幅

48.9m (*1)

タ ン ク 容 積

164,700m3

ボイルオフレート(*2)

0.08%/日

推  進  機 関

再熱式蒸気タービン(川崎アドバンストリヒートタービンプラント)(*3)

速           力

19.5ノット/時

 

(*1) 拡張後のパナマ運河通航が可能。
(*2) カーゴタンク容積に対するLNGの自然気化率。タンクの防熱性能を表し、値が低いほど性能が高い。
(*3) 高圧タービンを回転させた蒸気を一旦ボイラに戻し、再加熱後に中圧タービンへ送り返すという再熱サイクルを採用し、熱効率を大幅に高めた蒸気タービンプラント。