2019年2月13日
川崎汽船株式会社

 

2月12日、国際石油開発帝石株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:上田隆之、以下INPEX)がプロジェクトパートナーと共に豪州で操業するイクシスLNGプロジェクトにて生産されたLNGを積載した当社LNG船“OCEANIC BREEZE”が、同じくINPEXが新潟県上越市で操業する直江津LNG基地に初入港しました。

 

本船は、当社とINPEX子会社のインペックス・シッピング株式会社(以下IS社)との共同出資会社Oceanic Breeze LNG Transport S.A.社(川崎汽船:70%、IS社:30%)が保有するLNG船であり、本プロジェクトから生産されるLNGのうち、INPEX引き取り分90万トンを輸送するための船です。

 

イクシスLNGプロジェクトは、日本企業が初めてオペレーターとして事業を推進する大型LNGプロジェクトであり、同プロジェクトで生産されるLNG(年間約890万トン)のうち約7割が日本の買主に供給されるほか、ガス田探鉱・開発、パイプライン・液化プラント・受け入れ基地の建設、海上輸送といったバリューチェーンを日本企業等が担っていることから「日の丸プロジェクト」ともよばれております。また、LNGのほか、LPG(年間約165万トン)、コンデンセート(ピーク時日量約10万バレル)も生産・出荷される計画です。

 

同プロジェクトからのLNG初出荷(2018年10月)に際しては、当社LNG船“PACIFIC BREEZE” がこれを輸送、LPGについても、本年1月に当社大型LPG船“GRACE RIVER”が輸送の任を果たしました。更にはコンデンセート輸送にも当社シンガポール法人が保有・運航するアフラマックスタンカーでの輸送が予定されているなど、同プロジェクトが生産・出荷するLNG・LPG・コンデンセートそれぞれの貨物に対し、当社グループ船による輸送が見込まれています。
当社は、このエネルギーバリューチェーンの一端を担う使命の重要性を改めて認識したうえ、安全・安定輸送に全社一丸となって取り組むとともに、多種多様な輸送ニーズに積極的に応え、安全且つ高品質な輸送を提供して参ります。

直江津LNG基地に初入港したOCEANIC BREEZE
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直江津LNG基地に初入港したOCEANIC BREEZE