2016年02月15日
川崎汽船株式会社

 

三井住友銀行のサステイナビリティ評価融資で最上位評価を獲得
―優れたESGへの取り組みと情報開示が高い評価―

 

 

当社は、株式会社三井住友銀行(頭取:國部毅)の「SMBCサステイナビリティ評価融資」において、最上位の評価結果に基づく融資条件を取得いたしました。

 

「SMBCサステイナビリティ評価融資」:株式会社三井住友銀行が株式会社日本総合研究所と作成した評価基準に基づいて企業のESG(環境・社会・企業統治)における目標ならびに継続的な改善への取組み、ステークホルダーへの適切な情報開示などを評価し、評価結果に応じて融資条件を設定するものです。

 

今回の評価において、以下3項目における当社のESG向上の取り組み並びに活動の情報開示が高い水準であると評価を受け、最上位評価を取得したものです。

 

1. 長期環境ビジョンの策定
当社は2050年に向けた環境保全に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン2050」を2015年3月に策定し、4つの重要課題「海洋汚染・生態系」「エネルギー資源」「地球温暖化」「大気汚染」について意欲的な目標を設定しています。当社は中長期的な視点をもって目指すべき将来像を具体化しています。

 

(環境負荷の低減と省エネを実現する自動車船Drive Green Highway)
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(環境負荷の低減と省エネを実現する自動車船Drive Green Highway)

2. 事業活動における環境負荷の把握
当社は環境データ集計システム「Eco Track」により事業活動に伴う主な環境負荷データを収集し、グループ全体での環境負荷の把握に努めています。また、Scope3におけるCO2排出量など、サプライチェーン上での環境負荷の把握を開始しています。

 

3. 積極的なESG情報開示とステークホルダーとの双方向コミュニケーション
また当社は、自社のESG情報を統合報告書やウェブサイトなどを通じて積極的に開示するほか、CSRの重要課題として掲げている「安全運航」「環境保全」「人材育成」を中心としたテーマで、外部有識者を交えたステークホルダー・ダイアログを開催するなど、多様なステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを通じて、自社のCSRへの取り組みを見直す機会を設けています。

 

(クリーンエネルギーの普及に貢献するLNG輸送船 尾州丸)
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(クリーンエネルギーの普及に貢献するLNG輸送船 尾州丸)

今後もステークホルダーの皆さまに当社グループの事業におけるESGへの取り組みをご理解、ご支援を頂けますよう、継続的な取り組みと積極的な開示を行って参ります。

 

当社グループは、海運業を母体とする総合物流企業として安全かつ環境に配慮し事業活動を行っています。引き続き、グローバル企業として世界中の海運事業を通して社会的責任を果たして参ります。

 

<ご参考>
※1 ESGとは
ESGとは環境(Environmental)、社会(Social)、企業統治(Corporate Governance)の頭文字を取ったものです。いずれの側面も企業が事業活動を展開するにあたって配慮や責任を求められる重要課題として考えられています。



※2 サステイナビリティとは
サステイナビリティ(Sustainability)とは、「持続可能性」を意味する英語であり、地球社会から企業活動まで、様々な状況において使用される用語です。一般的に、企業のサステイナビリティというとき、地球環境や社会の持続的な発展に貢献しつつ、その上で自社が社会に認められ長期的に繁栄するために不可欠な企業の取組を指します。