2026年3月17日
川崎汽船株式会社
住友商事株式会社、川崎汽船株式会社、および日本郵船グループの NYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.はこのたび、シンガポールでの導入を想定した新造アンモニア燃料供給船(以下「本船」)に関するフロントエンド・エンジニアリング・デザイン(FEED)(注1)を共同で実施するとともに、その保有形態について検討するためのMemorandum of Understanding(以下「本MoU」)(注2)を締結しました。本協業は、低炭素・脱炭素型舶用燃料の世界的ハブとしての役割を目指すシンガポールにおいて、強固なアンモニアサプライチェーンの構築を推進するという、各社共通の強い意志を示すものです。
本MoUは、シンガポール海事港湾庁(Maritime and Port Authority of Singapore、以下「MPA」)および同国のエネルギー市場監督庁(Energy Market Authority、以下「EMA」)が共同で主導するアンモニアバリューチェーンの構築(以下「本プロジェクト」)を支援するものです。本プロジェクトは、発電向けおよび舶用燃料向けの双方における低炭素・脱炭素アンモニアの導入促進を目的としており、シンガポールのエネルギー転換にむけた戦略を強化するとともに、海運分野での脱炭素化の推進を目指しています。
2025年10月、MPAとEMAはシンガポールのジュロン島における発電および舶用燃料向けの低炭素・脱炭素アンモニアソリューションを提供するプロジェクトを進めるために、同国のKeppel社が主導するコンソーシアムを選定しました。コンソーシアムの一員であり、MPAのMaritime Innovation and Technology Fund(MINT基金)に基づく研究・イノベーション補助金の唯一の採択事業者である住友商事は、将来的な実装に向けた技術面および商業面の基盤を構築するため、川崎汽船、日本郵船グループとともに本プロジェクトを前進させるFEEDを実施、主導します。
住友商事、川崎汽船、日本郵船グループは、本船の基本設計、技術仕様、安全性および運航要件に加え、シンガポールのアンモニア燃料市場に適した事業スキームおよび保有モデルの構築について、共同で検討を進めていきます。
(注1)FEED
Front End Engineering Designの略。プロジェクトを進める際、概念設計や実現可能性調査(Feasibility Study)のあとに行われる基本設計段階を指す。
(注2)MoU
MoU(Memorandum of Understanding)は、当事者間で協業等に関する基本的な理解や方向性を確認する文書を指す。