2023年3月23日
川崎汽船株式会社

 


 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)と電源開発株式会社は、電源開発株式会社向け88千トン型石炭運搬船「CORONA CITRUS(コロナ・シトラス)」に対し、風力を利用した自動カイトシステム“Seawing”(注1)を搭載することを決定しました。
 「CORONA CITRUS」は海洋生態系の保護を目的としたバラスト水処理装置を採用し、2020年 1月から世界全海域で施行されるSOx排出規制に対応すべく、エンジンから排出される排ガスから硫黄酸化物を除去するSOxスクラバーを搭載し2019年9月11日に竣工いたしました。
今回搭載決定した“Seawing”により、20%以上の CO2 排出量削減効果を見込んでおり、当社の GHG 削減目標達成に向けた取組みの一環となります。

 

【本船概要】
主要寸法    : 全長 229.98M x 型幅 38.00M x 型深 19.90M x 喫水 13.904M
載貨重量    : 88,703MT
総トン数    : 49,888T

 

(注1)Seawing:船舶輸送の推進力補助に飛躍的な進歩をもたらす航空ノウハウと海事テクノロジーを組み合わせたもの。簡単なスイッチ操作のみで、自動的にカイトの展張や格納が可能である。このシステムは、気象データと海洋データをリアルタイムで収集して分析の上、性能の最適化と最大の安全性を確保するためにそれらの情報を活用している。


【Seawing搭載のCORONA CITRUSイメージ図】