2019年2月1日
川崎汽船株式会社

 

当社は、2019年2月1日に竣工した株式会社大島造船所建造91千トン石炭運搬船「CORONA YOUTHFUL」に株式会社神戸製鋼所が開発した舶用バイナリー発電システムを搭載し、同システムの実船運用に関する共同研究として、実運航における本装置の性能や耐久性の確認を行います。
 

バイナリー発電システムは、主機関の掃気の圧縮熱を熱源として発電する省エネ装置であり、再利用の難しい排熱エネルギーの一部を電力として回収することで、本船の発電機エンジンの燃料消費を削減することが出来ます。
 

当社は環境に関わる長期指針『“K”LINE環境ビジョン2050』(注)で掲げた効率的な運航、CO2や環境汚染物質排出量の削減に取り組んでおり、本装置もその取り組みの一つとして2050年のゴールに繋がるものです。


船舶から排出される温室効果ガスが環境に与える影響は年々関心が高まっており、当社は長期指針『“K”LINE環境ビジョン2050』に基づき、エネルギー効率に優れた船を建造・運航することで、より環境負荷の少ない海上輸送を推進し、地球環境保全に貢献してまいります。
 

(注) 『“K”LINE環境ビジョン2050』の詳細は当社ウェブサイトをご参照ください。
    ⇒https://www.kline.co.jp/news/detail/1202374_1454.html