2018年6月15日
川崎汽船株式会社
当社はこのたび、株式会社神戸製鋼所(以下「神戸製鋼」) との間で、2021年から15年間の連続航海傭船契約を締結しました。本契約は、主に兵庫県神戸市における神戸製鋼の石炭火力発電所向けに発電用石炭を輸送するもので、同社向け発電用石炭の長期安定調達の一翼を担うものです。
当社は同契約に対し、当該港に入港可能な最大船型である積載量約9万トン型の新造船(今治造船株式会社建造)を投入予定です。本船は当社のばら積み船として初めてNOx3次規制(注)に適合する船舶であり、環境配慮型の最新鋭の船舶として地球環境の保全にも大いに寄与するものと期待されます。
当社は今後も国際社会の一員として環境保全対策の推進に努めるとともに、着実に安定収益基盤の拡大を進めて参ります。
(注)NOx(窒素酸化物)排出規制
船舶から発生するNOxを低減させるための規制で、新造船に搭載される定格出力が130kWを超えるディーゼル機関(非常用を除く)を対象として、2005年の「船舶からの大気汚染防止のための規則(MARPOL条約付属書Ⅵ)」として発効され、その後、2008年に1〜3次規制まで段階的に規制強化が行われることに改正されました。
1次規制(対象:2000〜2010年起工船) エンジンの定格回転数に応じた排出量の規制値を設定
2次規制(対象:2011年以降起工船) 1次規制から約20%削減
3次規制(対象:2016年以降起工船) 指定海域で1次規制から80%削減