2014年11月05日
川崎汽船株式会社

 

ミャンマー・ヤンゴン市向け都市交通フェリーの海上輸送について

 

 

当社子会社で重量物船社であるSAL社は、政府開発援助(ODA)によって建造された新造フェリー3隻を広島からヤンゴンまで輸送しました。

 

ヤンゴン市では、中心部とヤンゴン河を挟んで対岸にあるダラー地区を結ぶフェリーのピーク時における定員超過が常態化し、かつ、現在就航しているフェリーはいずれも老朽化により船体の傷みが激しく、ヤンゴン市民の毎日の足であるフェリーの代替が急務となっておりました。新造フェリー(1隻あたり270㌧)は広島県江田島市にある中谷造船株式会社にて建造されました。10月中旬、SAL社が運航する本船PAULA(クレーン能力合計700㌧)は、広島港外貿埠頭にて3隻のフェリーを積み込み、無事、10月31日にヤンゴンにて荷揚げを終了致しました。
新造フェリーの就航により、ヤンゴン市での市内交通の安全性と市民の移動環境の改善が期待されます。
ミャンマーは「ポスト中国」として近年注目を集めており、日本がミャンマー政府と協同して建設を進めているティラワ工業団地など、日系企業の進出が盛んになっています。当社は本年1月にヤンゴン駐在員事務所を開設しており、ミャンマーに進出またはこれから進出を考えられているお客様に対し、海運、物流及びその周辺事業において、お客様のニーズに応じたサービスを提供してまいります。

(揚げ荷役の模様)

(ヤンゴン中心部とダラー地区を結ぶフェリー航路地図)