2025年12月12日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、12月10日に CDP 気候変動質問書における最高ランク評価である2025年「Aリスト」企業に選出されました。気候変動に関するコーポレートサステナビリティでの透明性とリーダーシップが認められ、2016年に「Aリスト」企業に選出されて以来、通算9回目の選定となります。CDPは、ロンドンに本部を置く国際非営利団体(NGO)で、2025 年には運用資産総額127兆米ドル以上を有する世界640社を超えるキャピタルマーケッツ金融機関と連携しており、気候変動リスクと機会、その対応等に関する質問書を企業へ送付、回答結果に基づいて8段階(Aリストが最高値)の評価を実施しています。回答企業数は年々増加傾向にあり、約24,800社が回答に応じ、全評価対象企業中上位4パーセントがAリスト評価を受けています。
当社は長期経営ビジョンとして、自社・社会のスムーズなエネルギー転換にコミットし、低炭素・脱炭素社会の実現に向けた活動を推進することを掲げています。また、環境に関する長期指針『“K”LINE 環境ビジョン 2050』(注 1)では、「2050年温室効果ガス排出ネットゼロ」への挑戦を目標に掲げ、投資全体の55%(LNG船を含め90%)を LNG焚き等の環境対応船 や 液化CO2輸送船、 洋上風力発電支援船等の 低炭素に資する新事業 ・ “Seawing”等の 環境対応機器へ投入する計画です。
当社はLNG 燃料船の導入推進および自動カイトシステム“Seawing”搭載、CCSバリューチェーン構築に向けた液化CO2輸送船事業の更なる拡大など先進的な取り組みを通じて自社および社会の低炭素・脱炭素化に向け積極的に取り組んでいます。ゼロエミッション船の実用化に向けて、各種協議会や実証事業にも積極的に関与、また、TNFDが提唱するLEAPアプローチをいち早く実施、気候変動のみならず、生物多様性保全への取り組みを重要なテーマと捉えており、事業活動における継続的な環境負荷低減の取り組みが評価されたものと認識しております。
今後とも、当社グループは気候変動と自然資本の包括的な理解のもと情報開示を充実させ、すべてのステークホルダーから信頼されるパートナーとして、持続的成長と企業価値向上を目指していきます。
(注 1)「“K”LINE 環境ビジョン 2050 」:詳細は以下のリンクからご参照ください。
https://www.kline.co.jp/ja/sustainability/environment/management.html#002