2025年11月7日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は2025年10月17日、株式会社カシワテック技術センター(茨城県坂東市)消火試験棟において、廃車(ガソリン車)を燃焼させた消火実験を実施しました。本実験は、自動車船の艙内で火災が発生した事態を想定したものであり、車両火災発生時における消火方法の確認および新たな消火戦術の確立を目的としています。
当日は、総勢25名が参加し、本船で使用されている既存の消火ノズルに加え、より放水性能に優れた新型消火ノズルによる放水消火を実施しました。また、海上災害防止センターのご協力のもと、車体内部の燃焼に対して放水冷却が可能な特殊な形状のノズルを使用した消火方法の実演も行われました。
実際に車両を燃焼させた消火実験は、当社にとって初の試みでしたが、実車が燃焼する様子を目の当たりにすることで、車両火災の進行スピードや有効な消火戦術について実体験する貴重な機会となりました。今後は電気自動車を含む多様な車両火災への対応力強化に向けた検証も視野に入れてまいります。
近年、自動車船における火災リスクへの関心が高まる中、当社は今後も火災対策の安全性向上に努め、大切なお客様の貨物を守るための取り組みを継続してまいります。
【実験の様子】