2025年6月4日
川崎汽船株式会社
川崎汽船グループ(以下、「当社グループ」)の船舶管理会社である、K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE. LTD.の管理船「OCEANIC BREEZE」が、多年にわたる海上気象の観測通報を確実に励行し気象業務の発展に寄与した功績が評価され、6月3日に東京本社(東京都千代田区)で気象庁から気象庁長官表彰の盾と感謝状が授与されました。
気象庁は、毎年6月1日の気象記念日(注1)に合わせ、海上気象の通報者を対象に「気象庁長官表彰」を授与しています。
海上における気象観測は、地理的・技術的な制約により陸上に比べて著しく困難とされており、特に広大な外洋では観測データの不足が顕著です。このような状況下において、船舶による気象通報は、世界中の気象機関にとって貴重なデータ源となっており、各国の気象予測モデルや天気図の作成に活用されるだけでなく、海上交通の安全確保、異常気象の早期把握、さらには地球規模の気候変動の研究・監視にも寄与しています。船舶は、海洋を移動する観測拠点として現代の気象観測網において不可欠な存在であり、こうした通報活動の継続は、将来的な気象防災や環境保全にも大きく貢献しています。
当社グループは、引続き気象庁へ海上観測データの提供を通じて、我が国の気象業務の発展に貢献します。
(注1) 気象記念日
1875(明治8)年6月1日、現在の気象庁の前身となる東京気象台で、日本で初めて気象と地震の観測を開始しました。これを記念して、1942(昭和17)年に当時の中央気象台が6月1日を「気象記念日」と制定しました。毎年気象記念式典にて、気象業務に功績のあった個人・団体が表彰され、今年で第150回目となります。
【気象庁長官表彰を受賞した「OCEANIC BREEZE」】

- 拡大
- 写真左より
気象庁 大気海洋部 環境・海洋気象課 大気海洋環境解析センター 斉藤秀所長
川崎汽船株式会社 専務執行役員 藤丸明寛
川崎汽船株式会社 執行役員 遠藤英明