2024年12月2日
川崎汽船株式会社

 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、フィリピンにおけるビジネスパートナーであるRayomar Management, Inc.(以下、「Rayomar」)(注1)とともに、フィリピンのパサイ市で建設されている海洋博物館Museo del Galeón(注2)のスポンサー企業として参画しました。今後当社はRayomarとともに、同博物館が目指す、フィリピン海事産業への文化的な貢献を後押ししていきます。

 

 11月29日にマニラにおいて、同博物館へガレオン船の模型を寄贈する贈呈式が開催され、博物館からCarlos C. Salinas会長とGerardo A. Borromeo理事、RayomarからJose Ramon R. Garcia社長、当社から明珍社長が出席しました。ガレオン船は、16世紀から18世紀にかけてスペインやポルトガルが使用した大型の帆船です。

 

 同博物館では、ガレオン船が使用された1565年から1815年まで続いたフィリピンとメキシコ間のガレオン貿易(注3)の歴史を紹介しています。ガレオン船の模型は、2025年10月8日から一般公開される予定です。

 

 当社は、今回の協賛を通じて、フィリピンの方々に対して海運を含む海事産業が普及し、世界で最も多くの外航船員を輩出しているフィリピン海事業界への一助となることを期待しています。

 

(注1)
1989年に当社と合弁でフィリピン船員のマンニング会社を設立。フィリピン人船員の採用および職業紹介を行っており、当社運航船に安定的に船員を派遣しています。
また、2017年には当社と合弁で完成車物流会社を設立し、物流事業においても当社の重要なパートナーとなっています。
Rayomar Management, Inc.: https://www.rayomar.com.ph/

 

(注2)
同博物館の理事でもあるJaime Laya博士が率いるフィリピン、メキシコ、スペインの歴史家チームが構成に携わった海洋博物館。非営利団体であり、内国歳入庁(BIR)、フィリピンNGO認証評議会(PCNC)、国家文化芸術委員会(NCCA)の認定を受けています。
Museo del Galeón Inc.: https://museodelgaleon.org/

 

(注3)
ガレオン貿易は、マニラ・アカプルコ・ガレオン貿易として知られ、植民地時代にアジア、アメリカ、ヨーロッパを繋げる重要な役割を果たしました。この貿易は、商業だけでなく、文化、思想、物品の交換をも促進しました。また、日本とも密接に関係しており、16世紀後半、日本は世界有数の銀の産出国であり、ガレオン貿易において重要な商品となりました。この銀はメキシコ経由でスペインに送られ、ヨーロッパや他のアジア諸国と交換されました。
 

【贈呈式の様子】

贈呈式の様子
贈呈式の集合写真
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左から
川崎汽船:藤丸明寛 常務執行役員
Rayomar: Jose Ramon R. Garcia社長
川崎汽船:明珍幸一 代表取締役社長
Rayomar: Ramon C. Garcia会長
Museo del Galeón:Carlos C. Salinas博物館会長
Ventis: Kennette F. Clavel本部長