2024年2月7日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、2月6日に CDP 気候変動質問書における最高ランク評価である2023年「Aリスト」企業に選出されました。気候変動に関するコーポレートサステナビリティでの透明性とリーダーシップが認められ、2016年に「Aリスト」企業に選出されて以来8年連続の選定となります。CDPは、ロンドンに本部を置く国際非営利団体(NGO)で、2023年には運用資産総額130兆米ドル以上を有する世界740社を超える機関投資家と連携しており、気候変動リスクと機会、その対応等に関する質問書を企業へ送付、回答結果に基づいて8段階(Aリストが最高値)の評価を実施しています。回答企業数は年々増加傾向にあり、2023年は前年比で約3割増となる歴代最高の約23,000社が回答に応じました。今年は、気候変動「Aリスト」の認定企業数は世界346社、日本企業は109社となる模様です。(昨年は世界283社、日本企業は74社)
当社は長期経営ビジョンとして、自社・社会のスムーズなエネルギー転換にコミットし、低炭素・脱炭素社会の実現に向けた活動を推進することとしています。また、環境に関する長期指針『“K” LINE 環境ビジョン 2050』(注 1)では、「2050年温室効果ガス排出ネットゼロ」への挑戦を目標に掲げ、中期経営計画として投資額全体の6割を集中的に環境対応に充てる方針を公表しています。今回の評価では、LNG 燃料船の導入推進及び、自動カイトシステム“Seawing”搭載、CCSバリューチェーン構築に向けた液化CO2輸送船事業の更なる拡大など先進的な取り組みを通じて自社及び社会の低炭素・脱炭素化に向け積極的に取り組んでいること、アンモニア/水素燃料等のゼロエミッション船の実用化に向けて、各種協議会や実証事業へ参画等に積極的に関与すること、また、当社環境マネジメントシステムの運用を通じて事業活動での継続的な環境負荷低減への取り組みが評価されたものと認識しております。
CDP質問書ではTNFDフレームワークの反映が予定されており、より一層の自然関連の情報開示を企業に促す動きが見られます。当社は、気候変動問題のみならず、生物多様性保全への取り組みを重要なテーマと捉えており、TNFDが提唱するLEAPアプローチを昨年業界でもいち早く実施しました。
今後とも、当社グループは気候変動と自然資本の包括的な理解のもと情報開示を充実させ、すべてのステークホルダーから信頼されるパートナーとして、持続的成長と企業価値向上を目指していきます。
(注 1)「“K” LINE 環境ビジョン 2050 」:詳細は以下のリンクからご参照ください。
https://www.kline.co.jp/ja/sustainability/environment/management.html#002