2022年10月11日
川崎汽船株式会社

 

 2022年10月6日、当社が運航する自動車運搬船の海難事故を想定し、大規模事故対応演習を実施しました。本船が紀伊水道を航行中、フェリーと衝突し、相手船フェリーから行方不明者・負傷者・漏油が生じるという想定のもと、本社に事故対策本部を設置し、当社、船舶管理会社と対応を協議、社内外関係者との連携や情報共有の体制を確認し、模擬記者会見を行うまでの一連のプロセスを実施することで緊急対応体制の確認を行いました。

 

 本年度も、在宅勤務体制下の社員が多数との想定のもと、オンラインツールを活用した連絡体制の確認が行われ、事故に関する模擬記者会見も対面とオンラインで同時開催いたしました。会見では記者役から多くの質問がなされ、本番さながらの緊張感のある模擬記者会見となりました。

 

 当社は経営計画において、グローバルに展開する海上輸送と、世界に点在する地域事業の海陸双方の安全・品質管理を網羅する組織体制の強化を打ち出しており、「船を一人にしない」を合言葉に、海上にいる船に対して、時差に関係なく、常に陸上からサポートを絶やさないよう、世界中の当社運航船の安全を支援する体制を構築することを目指しています。

 

 世界的に安全と環境に対する意識が高まる中、大規模事故対応演習により不測の事態に備えると共に、個別の船の安全を整備するだけでなく、当社運航船を陸上から監視・サポートする体制作りを確立し、海技組織・人材・拠点のグローバルな機能戦略体制の強化することで、社会への貢献を果たすべく安全運航に取り組んでまいります。
 

事故対策本部の様子  

模擬記者会見の様子