2022年9月16日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は9月8日、当社所有石炭専用船「MAIZURU BENTEN」(総トン数:48,217㌧)を使用し、第八管区海上保安本部の巡視船「だいせん」と共に曳航救助訓練を実施しました。
訓練では民間大型船舶の漂流や陸岸への漂着を防ぐための対応能力を高めることを目的としており、実際に大型船舶を曳航し、漂流防止措置の手法を確認、検証を行いました。
当社では、関係各所と連携を強化し、今後とも継続して安全運航に努めてまいります。
<訓練概要>
(1) 巡視船「だいせん」から石炭専用船「MAIZURU BENTEN」へ、もやい銃(注1)を発射し、曳航索(注2)の授受を実施。
(2) 曳航索を順次繰り出し、巡視船「だいせん」の対水速力があること、「MAIZURU BENTEN」が風浪に落とされていないことを確認し、巡視船「だいせん」が増速した場合でも曳航索保護材に効果があるかを検証。
(3) 巡視船「だいせん」の速力約1ノットに対して「MAIZURU BENTEN」でも約1ノットの速力を計測し、異常なく曳航していることを確認のうえで訓練終了。
<訓練参加機関など>
関西電力株式会社
当社および当社所有石炭専用船「MAIZURU BENTEN」
ケイラインローローバルクシップマネージメント株式会社
第八管区海上保安本部
巡視船「だいせん」
「だいせん」搭載機MH914(ヘリコプター)
舞鶴海上保安部所属巡視艇
美保基地機動救難士
【曳航救助訓練の様子】
① 機動救難士がヘリコプターから「MAIZURU BENTEN」に降下する様子
② 「だいせん」から「MAIZURU BENTEN」へ、もやい銃を発射する様子
③ 「だいせん」が「MAIZURU BENTEN」を曳船索で曳航している様子
(注1)もやい銃:火薬を使って、ロープを結んだ弾を打ち出す機械。
(注2)曳航索: 船を曳航するための引き綱と呼ばれる強度のあるロープ。